古館由佳子さんのハンガリー国内での評価

ジプシーバイオリニスト古館由佳子さんが先月ハンガリーで演奏した際に取材されたテレビ放送の日本語訳を紹介いたします。
彼女が地元でどのように受け入れられているかが分かると思います。
また、彼女がジプシー音楽に傾倒して行った経緯も説明されています。

Dunaテレビ「6時から8時まで」演奏とインタビュー(2010年3月10日放送)
http://www.dunatv.hu/musor/videotar?vid=615458
(ウインドウズであれば観れます)

男「ありがとうございます」
女「ありがとう」
男「バンドの皆様ようそこいらっしゃいました。古館由佳子さんどうぞこちらへ、おはようございます・・・」
女「これをどうぞ・・・」マイクを渡す。

男「おかけください・・・演奏をありがとうございました、ヴァイオリニスト古館由佳子、そしてヴァイダ・ジプシー・コンサート・オーケストラの音楽監督及び100人ジプシーオーケストラのリーダーの一人、ヴァイダ・バルナバーシュ・・・」
女「そして後ろの方々もありがとう・・・
男「女性の方からどうぞ・・・ハンガリーへいらした事やジプシー音楽と縁を持たれた事のきっかけは何でしたか?」
女「私知ってる!」
男「でも僕は知らないから興味深深だよ・・・」

由佳子「最初は日本でベルキ・ラースロー(父)さんのコンサートを観て、とても気に入りました。CDを買って毎日何度も聴いて、私も同じような演奏がしたかったのです」
男「それで、彼女と知り合ったそのコンサートは日本でやっていたものですか?」

バルナバーシュ「故人になったベルキさんのバンドでチェロを弾いて、1990年から2年おきに日本で演奏していますが、日本人はジプシー音楽と縁が深いというか、大好きみたいで、音楽の面で洗練されているみたいですね。 それで、彼女が来て、この音楽を気に入って、学ぼうとしたので、ハンガリーへ来て、最高のジプシー音楽家、例えばボロシュ・ラヨシュ等も訪ねて教わったのですが、その後僕の仕切りでバンドを結成して、CDなんかも作って、彼女を知って貰うためにブダペスト中のレストランを回りました。今では有名な音楽家や色んな人に知られているし、また彼らにも好かれているようです」
女「ブダペスト自体よりもレストランの方が詳しいみたいですね」
男「最初、レストランでのお客さんの反応はどうでしたか?」
由佳子「多分、喜んでくれていたと思います・・・コンサートだけじゃなく、こういう所で演奏をするのも良い事だと思うし、私は好きです」
男「僕らも好きですよ・・・」
女「それと、どうやら結成25周年を祝って、100人ジプシーオーケストラが春のフェスタに出演するようですね」

バルナバーシュ「はい。でも今回はその為ではなく、3月14日にヴァイダ・ジプシー・コンサート・オーケストラのコンサートがあって、そこへ彼女をゲストとして招きました。第20区のチリ文化センターでやりまして、このバンドも16人編成で僕が監督をしていますが、勿論100人ジプシーオーケストラとも出演しますよ」
男「楽しみですね。そして、また何か弾いて頂けるらしいですね」
バルナバーシュ「はい」
男「ではありがとうございました」
女「ありがとうございました」
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MTV 「ナッパリ(居間)」(2010年3月22日放送)


女「私は昔から、一般人にとって異文化同士を結ぶ絆は無いと思っていました。一つの文化の考え方を理解するのにはその中に生まれるか、幼少期からその中にいなければならないか、と。嬉しい例外として、日本人女性のジプシー・ヴァイオリニストを見つけました」

ナレーション「視聴者の皆さん、錯覚じゃありません。このジプシー・バンドは女性、それも日本人が仕切っています。でも大丈夫です。ハンガリーのジプシー音楽家がいなくなったわけではありません。この女性が如何にして加わったのかもすぐにわかります。

バルナバーシュ「これは僕が監督をしているヴァイダ・ジプシー・コンサート・オーケストラで、ゲストは日本の女性ヴァイオリニストで、東京でプリマーシュをやっています。(*註釈:プリマーシュとはジプシー楽団のリーダー兼ソロヴァイオリニスト。)

バルナバーシュ「今では故人のベルキ・ラースローさんのバンドで20年以上もチェロを弾いていて、1990年からよく9人編成のバンドで日本で演奏をしていました。あるコンサートで彼女がCDを買って、気に入ってくれたようです。次の日本ツアーの際、池袋の道をバンドのメンバーと散歩して歩いていたら、彼女が追いかけてきたのですが、それはジプシー音楽家たちやジプシー音楽そのものと縁を持つのが目的でした」

由佳子 「ジプシー音楽のことは殆ど知りませんでしたが、聴いてみてすごく気に入りました。CDを買って何度も聴き、自分もこういう音楽を演奏したかったし、彼らと一緒に演奏ができればと思いました」

ナレーション「プリマーシュになることを決心した後、ハンガリーへ勉強をしに来ました。弦を奏で出して、国内最高級の音楽家たちを見て技巧的奏法の全てのテクニックを身に着けた。今ではぺシュト・エルジェーベト文化センターで練習をしています」

バルナバーシュ「僕が長い間教えて、成長したと感じた時にプリマーシュの王様と呼ばれるボロシュ・ラヨシュの所へ連れて行きました。彼は当時100人ジプシーオーケストラのリーダーで、何度も彼女にレッスンを与えて、彼女の事はかつての最高のプリマーシュ達と同格の演奏だと言いました」

由佳子「家族は音楽家ではなく、私だけがそうなったのですが・・・」

ナレーション「プロの、ジプシー音楽家独特のアドリブ奏法を身につけました。ヴァイダ・ジプシー・オーケストラのメンバーも彼女について、敬意を表して話しています」

クラレンス(ツィンバロム奏者)「美しく音楽を奏でるし、上手いから一緒に演奏し易い・・・」

バルナバーシュ父「彼女はこのために生まれてきたんです。ハンガリーの芸術家並で、ハンガリー民謡なんかも全て弾きこなせる」

ジュラ「彼女はプリマーシュが性に合っている。民謡にせよチャールダーシュにせよ。本当にたまげたよ。共に演奏できる事は嬉しいね。」

レポーター「目を閉じて聴いてみたら、弾いているのがジプシーの男なのか日本の女性なのか、どれくらいわかるのでしょうか?」

ゲルゲイ「殆ど気付かないですね。確かにボロシュさんやヤーローカさん等の超大物は最初の音で誰がひいているかわかりますが、彼女の場合、女性が弾いているとは殆どわからないですね」

由佳子「自分に合っている音楽を探していましたが、多分良い道を見つけたと思います」

ナレーション「古館由佳子とヴァイダ・ジプシー・オーケストラは、世界で唯一、独特な存在です。今はコンサートを終え、ヴァイオリニストは帰国しましたが、また競演できる機会を探しています。

女「私達は彼女をいつでも歓迎し、戻ってきて欲しい、帰ってきて欲しいと願っています」


以下はハンガリーの新聞に載った記事の日本語訳です。

(1)(写真付きの記事です)
日本人ヴァイオリニストのコンサート

日本人ヴァイオリニスト古館由佳子はペシュトエルジェーベトのチリ文化センターにてヴァイダ・ジプシー・コンサート・オーケストラと日曜の16時から競演する。桐朋学園大学音楽学部卒業の若い音楽家は90年代終盤にハンガリーのジプシー音楽と出会い、それに余りにも影響され、10年前から常に、新たな経験を求めて我が国を訪ねていて、その上、年を経るにつれてハンガリー語も覚えた。「今では故人のベルキ・ラースローさんのバンドの演奏を東京で聴いて、その素晴らしさに感動する余り直ぐにCDを購入し、この音楽と関わっていく事を決心しました」と古館由佳子は我が新聞社に語った。
(2010、3月12日(金)、Nepszava)

(2) ”チリ”にて古館由佳子のコンサート

古館由佳子なる日本人の女性はハンガリーのジプシー音楽を演奏をしている事は、決して日常的とは言えないでしょう。しかし3月14日、16時にチリ文化センターを訪れる者全てが、この奇跡を体験することができる。一般公開される、デモ録音と結びついたコンサートのレパートリーでは、ジプシー音楽の”技巧的な曲”が聴ける。この魅力的な日本人ヴァイオリニストの場合、これだけではなく、ハンガリー語を流暢に話せるという事も特異な点である。
(2010年2月23日)


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本場のジプシー音楽家からも高い評価を受けとても大切にされている彼女を今回の一周年記念企画に呼べることは本当に誇りに思いますし一人でも多くの方に彼女のバイオリンを聴いてもらいたいと思っています。
是非、5月8日の一周年記念企画ライブにお越し下さい!
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by ma.blues | 2010-04-13 18:57 | リンク関連 | Comments(0)  

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