予定ありきの市の説明・・・・・・・・桜山史跡保存計画2

13日(水)、住民要請による説明会兼討論会が桜山神社で行われました。
市からの出席者は新沼都市整備部部長以下5名。
集まった住民は約130名ほど。
会場から溢れ、廊下にも多くの人々が座り込んでいました。
住民の質問への回答も含め、ほぼ全時間を新沼部長が対応。
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右端が新沼部長

で、感想は。
すべてにおいて「予定ありき」の発言で、住民の要望や質問に誠実に答えていない。
結局はスケジュール通りに今後も行っていくことを表明したに過ぎない。
桜山の将来が危ぶまれることは一つも変わっていない。

とは言え、この日これほど多くの人々が出席することは予想されていなかった。
そして、多くの住民が「自分の言葉で」「自分の気持ちを」訴えていた。
いかにこの計画が住民の不安と怒りを買っているかを想像出来る会だった。

計画に関して、多くの批判点があるが簡単にまとめておきたい。
1、従来の住民との合意(取り壊し等をしない)を無視した暴挙であること
2、事前の住民との話し合いが一切ないこと
3、商業地域としての桜山地区の綿密な調査が行われていないこと。
したがって、この地域の経済的価値など一切加味されていない。
4、「史跡保存」という錦の御旗で住民の退去を強要しようとしていること
5、史跡的価値の正確な評価が出されていないこと
6、「史跡保存」という名目についてなぜ土塁と勘定所なのか明白にされていないこと
7、それらの「保存」として行われる行為が文化庁の言う「遺構の保存」には当たらないこと
8、全国的にもその存在が注目されている桜山地区商店街の歴史的価値を一切認めていないこと
9、総合的に市民感情、市民意識をまったく無視し、先に計画ありきの暴挙であること

ざっと上げただけでもこれだけ出て来るわけだが、提出された資料を基に一部について具体的に書いておきたい。
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これが土地の現所有者の分布である。
黄色の部分が市の所有地、ピンク色が桜山神社、緑色が個人所有地。
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今回の計画で「史跡保存」として指定された地域。
緑色の部分が土塁の建設地域で黄色の部分が勘定所の建設地域。
土塁の部分はすべて市の所有地であることが分かる。
つまり、新たに説得、買収をする必要のない地域である。

これだけ見ても、市の意図がはっきりと分かる。
市の所有地を利用することで時間をかけずに商店街の一部を立ち退かせ、最終的に商店街全体を新たな形に作り替える目的を持って今回の計画を提出している。
(このかん、数度の「調査」が行われ、その都度立ち退き等を含まないことを前提に商店街はその「調査」に協力して来た。
その結果として作られた図面の一つが所有者区分の地図である。)

この計画発表に先がけて市は市民にアンケート調査をしたとしている。
対象者は住民票ファイルから無作為に選出した2000名。
有効回答数は863名、回答不能数が1137名、有効回収率は43.2%となっている。
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質問はあらかじめ答えをいくつか用意し選択する方法で、その答えはきわめて恣意的に用意されていることが分かる。

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これは本年7月1日〜12日に行われた調査であるが公表されたのは計画発表後の10月8日である。
明らかに計画のあと付けをするための調査であることが分かる。
真剣に桜山地区商店街の将来を考える気があれば、このように姑息な手段は取らず事前に調査方法を住民と相談し、その結果について住民との話し合いが行われるであろう。
計画自体、まったく「寝耳に水」の状態で発表されたわけだから、そのような気持ちがないことは明白だが。

この計画が現在の商店街を破壊してまったく別のものにしようとしている意図が分かる設問は一枚目の下のグラフである。
現状を維持するか新たな商店街とするか、数字的には後者が多いがその差は約10%程度である。
それでも数字的に多いことを理由として新たな形に「改装」する方向を取ろうという宣伝材料に過ぎない。

だいたい、盛岡市の人口は30万人近いにも関わらず2000名程度への調査であり有効回答が半分にも満たないアンケート結果が市民感情として認められるものなのだろうか?

この他にもこの地域の史跡としての価値判断がどのようなものであるかとか、本丸部分についての史跡保存の状況とか疑問点は数多く、今回の計画のような「史跡保存」という名目に正当性があるのかどうかについても検証すべき点があり、この面からの批判もなされるべきである。

ちなみに、計画の中にある土塁の復元については約2メートルの高さに土を盛らなければならない。
説明会における市の説明では、これでは高すぎて商店街が塀で囲まれるような形になるので低くするか、あるいは別の方法でとのことであった。
聞くところによると土塁があったとされる部分を「グリーンベルト」にするという話も出ている。
何をか言わんや、である。
これで「史跡保存」とは厚顔無恥も甚だしい。
しかも、住民の生活基盤を奪ってまでやるとは。
この計画を実行した人間は末代までの恥さらしになるであろうし、盛岡市が全国から失笑を買うことは間違いない。

ともかく、来年3月に計画策定を実行し補助金目当ての予算獲得を目指しているこの動きをどうしても止めなければならない。
今月19日には市側の説明会なるものが15:00からと19:00から市庁舎で行われる。
多くの方がこの説明会に出席され反対の声を上げていただきたい。
立ち退き部分に当たる当店であるが、そのことだけでなくこの場所で営業をしている若者たちの未来を奪うことになるこの計画を何とかして止めていきたい。

最後に、この問題はここ桜山だけのことではなく、全国各地で形を変え行われて来たことであるし、今後も同様に破壊される地域があることを忘れないで欲しい。
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by ma.blues | 2010-10-15 15:40 | 桜山問題 | Comments(0)  

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