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東電株主総会の現実

松本龍はあっという間に大臣を辞めてしまった。
「謝罪」したそうだがあれで謝罪なら言わない方がよかったのでは?
最後までだだっ子のお坊ちゃんのままでしたね。
それにしても、被災地のみならず九州の人にもずいぶんと失礼な物言いで去っていったが、次の選挙でもまた出てきて当選するんですかねぇ。

後釜に据えたのが平野達男震災復興副大臣。
岩手県の水沢高校から東大農学部卒。小沢派の一人。
まあ、東北に謝罪の意味を込めたつもりだろう。
誰でもいいけど、きちんとやってくれよ!

ところで、先頃行なわれた東電の株主総会。
「脱原発株主」の一人として東京の友人が参加していました。
彼が総会のレポートを書いていますので紹介します。

 6月28日に行われた東京電力株主総会は、とんだ茶番劇であることを勝俣会長自ら暴露しました。
 史上空前の原発事故によって全世界に放射能をばらまき、多くの福島県民から土地、財産、生活基盤をうばい、多くの人々にいつ終わるとも知れ得ない放射能の恐怖を押しつけた当事者であるにもかかわらず、東電は、原発からの撤退もせず、役員報酬を放棄し被災者への賠償にあてることもせず、ただ清水社長の首をすげ替えただけでやり過ごしたのです。
 今年の総会参加者数は例年の約三倍、マスコミ各社の関心も高く、異様な雰囲気で始まりました。最初に出た事故を起こした責任者の一人である勝俣会長が議長を務めていることに対する緊急動議「議長不信任」は「賛成の方、挙手願います」に第二会場にいた私も含め大勢が手を挙げ、ついで「反対の方は?」と議長が問いかけた1、2秒後に「反対多数により否決しました」と。・・・あれ、いつ数えたんだろう。
 今回の株主総会は多数の参加のため、東電役員に対する質問・提案が出来る本会場と、モニター画面だけが設置している第2から第5までの五会場ありました。当然のことながら、どの会場にいても株主には動議・議案に対する賛否を表明する権利があるのですが、賛否の数を数えようともしませんでした。動議によっては賛否同数ぐらい、特に紀藤弁護士からだされた、脱原発株主から出された3号議案を「定款41条と42条を個別に採決する」動議は賛成が反対をはるかに上回ったのです。動揺した勝俣会長は再度挙手を求めたほどでした。しかしこれも否決。

 それ以前に勝俣会長はこう言ったのです「動議可決の判断でございますが、事前に2名の株主様から委任状を頂いており、その議決権の数は、当会場にご出席の株主様の議決権の数より、過半数を大きく上回っております。従いまして、委任状を元に投票を行う、代理人の挙手より、動議の可決・否決が決せられます。具体的には、本日13時30分現在、当会場にご出席の株主数は、9282名。その議決権の数は、130万6633。そのうち委任状の議決権の数は、107万8000。以上でございます」
 つまり、「委任状を出している2名(大会社2社)の大株主様の持ち株数は、あんたら個別株主の持ち株をはるかに上回っているから、はじめから聞く耳を持っていないんだ。賛否を問うのはやむをえず儀式としてやっているんだ」との本音を発言したのです。

 ここに及んでも原発事故の原因を「想定外の津波」のせいにし、被災者ではなく大株主のほうを向いているこの会社は芯まで腐っている。
 原発と地域独占に恋々としているこの会社に未来を任せていると、私たちの明日はない!


まぁ、予想通りということですね。
大株主から委任状を取り付けるという荒技がなければ会場では脱原発に賛成多数だったということです。
アリバイ的に総会を開いて「民主的」な見てくれだけ作って中身は自分たちの思い通りに成立させていくのだからどうやっても東電の体質が変わるわけもない。
むろん、東電のみならず、どの電力会社も同様だ。
自然エネルギーあるいは再生可能なエネルギーを中心としたエネルギー政策を図り、すべての電力を解体して電力料金の自由競争を創出すべきだろう。
そして、集中的大規模発電から地域密着型小規模発電へ転換すれば送電距離が短縮できロスも少なくなる。
思い切った政策変更をする以外に日本が生き残る方法はない。

なお、東京では次のような集会・デモが予定されています。
●7月の集会・デモのご案内
「くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会 新宿デモ」
7月23日(土曜日)
新宿中央公園「水の広場」(新宿西口都庁そば)
集合:18時30分 デモ出発:19時
デモコース:「水の広場」→新宿駅方面(未定)
参加費無料、雨天決行
共催:原子力資料情報室、日本消費者連盟、原水禁、大地を守る会、ふぇみん婦人民主クラブ など多数

●さようなら原発集会
9月19日(月曜日・敬老の日)
明治公園
集会:13時30分より
呼びかけ人:内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔

9月19日まで「さようなら原発1000万人アクション」として様々な取り組みがあります。

by ma.blues | 2011-07-05 21:56 | 原子力関連  

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