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どいつもこいつも・・・・・・

4日、読売テレビが放映した討論番組「たかじんのそこまで言って委員会」で武田邦彦中部大教授が「問題発言」
「東北の野菜捨てて」武田教授発言に賛否両論(スポーツ報知)
実際に番組を見たわけではなく、ニュースなどで知っただけなので発言の真意は分からない。
が、この発言の根本的な間違いは「東北」とひとくくりで表現していることだ。
「汚染された地域」ということであれば東北だけではない。すでに関東、中部でもセシウムは検出されているしその他の地域にしても量の差はあっても汚染されていることには変わりない。
確かに福島原発周囲に関しては相当量の汚染と考えられるが、そこから東北全体を測ることは出来ない。

現実に汚染野菜や汚染された牛などが出ていることは事実だが、そのことだけですべての食物について食するなと言うのは暴言だろう。
こうした論理は、長いスパンで考えれば東北以外の地域の食物も食することが出来なくなることを意味している。
今もなお、福島原発からは放射線が放出されているのだから、どの地域が今後ひどく汚染されるかは予測出来ないからだ。

「子供の安全のため」がまるで「錦の御旗」のように枕詞として使われていることにも疑問を抱く。
確かに、子供の安全を考えれば汚染されている食物を与えない方がいいに決まっている。
しかし、それがすべてにおいて「食せないたべもの」といったところへ封じ込めることに問題があるのだ。
言っておくが、今の日本で「まったく安全な食べ物」などない。
それほど広範囲に放射能汚染は広がっている。
細かに各地域で計測すればどこにも汚染地域が存在する。

岩手県においてもいわゆる「ホットスポット」はあちこちに存在している(はずだ)。
しかし、全体的に捉えれば汚染地域とは呼べないレベルの数値しか出てこない。
極度に高い地域以外はほとんどがそうした状況であろう。
地域を細分化してすべての汚染マップを作らない限り全体像は本当は分からないのだ。

この件についてはいろいろと報道されているので以下を参考に。
http://news.google.co.jp/news/story?q=%E6%AD%A6%E7%94%B0%E9%82%A6%E5%BD%A6%E3%80%80%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%80%80%E7%99%BA%E8%A8%80&oe=utf-8&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&hl=ja&client=firefox-a&um=1&ie=UTF-8&ncl=dBPmdsmUNfvCCtMd1TThuI9oUrnpM&ei=yvBpTpqXE6fYmAXmwrQS&sa=X&oi=news_result&ct=more-results&resnum=1&ved=0CCYQqgIwAA(グーグルニュース)

閣僚の中からはとんでもない発言が飛び出した。
原発周辺市町村「まさに死のまち」 鉢呂経産相が発言(朝日新聞)
言うに事欠いて・・・・・・
故なく故郷を追われた人々の気持ちをどう考えているのだろうか。
すぐさま、閣内や本人から謝罪も出たが本人は「さほどのこと」とは思っていないだろう。
鉢呂経産相の「死の町」発言、不穏当で不適切=官房長官(ロイター)
鉢呂経産相「死のまち」発言を撤回、陳謝(朝日新聞)
「表現が十分でなかった」「全体の私の思いは皆さんにも理解いただけると思う」などと言っているあたり、何も分かっちゃいないとしか思えない。
あんたの言葉は誰も理解してくれないよ!

by ma.blues | 2011-09-09 20:33 | 原子力関連  

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