野染(のぞめ)のこと

沿岸を訪れて野染を通して人々の思いを紡いでいく活動をしている人たちを以前に紹介した。
その中心になっているのが京都の古い知り合い(友人と呼んでもいいかもしれない)。
彼のブログに神戸から今回の沿岸行きに参加した方のお手紙が紹介されていた。
とても、素敵な文章だと思いますので紹介します。
全文は長いですので一部の紹介となります。
興味を持たれた方は是非ブログをご覧になって下さい。
風の布・パピヨン

あとで気づいたことだが、手の平から伝わることのたいせつさを、私は初めて学んだ。
言葉ではない伝達。野染は、手と手による、シンプルなきわめて原始的な行為だったことを。色を染めるとは、こころのなかに閉じこめている「色」という時間を外部へ開くこと。色即是空、空即是色、これを難しくとらえるのではなく、背負いこむ厄介な荷物を、いったん空中にほうり投げてみる、すると荷物の重量などいっきょに鳥の羽のように軽くなり、苦しいおもいは空無になる、そんなふうに自由気ままに解釈し直してもまったく問題ない、野外の共同作業の一員に紛れこみ私は、脳天から爪先まで、垂直にたち割られるおもいに襲われていた。


人は誰でも何かしら背負い込む重い荷物を抱えているのかもしれない。
それをいったん空中に放り投げると・・・
深く思い詰め解釈を必死に探すのも一つの方法かもしれないが、このようにいったん放り投げることも時には必要なんだろう。
生きるということ、生きていくということ、何気ない日常をただ過ごせることがいかに幸せなのかを今回の震災は教えてくれた。
抱え込んでしまった重い荷物を捨てることは出来ないが、いったん放り投げることは出来るだろう。
自分自身に振り返って考えてみてもそんな風に思った。
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by ma.blues | 2011-09-29 14:46 | 東日本大震災 | Comments(0)  

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