五人の若者の叫び・・・弾き語り三昧ライブ
東京から三人、岩手から二人、それぞれが弾き語りという非常に濃いライブになりました。
宣伝文句で「一粒で五度おいしい」と書きましたが、「宣伝に偽りなし!」本当にそれぞれ個性溢れるライブで楽しめました。
順番などもまったく決めてなかったので、彼らが到着してから彼らに決めてもらうという形で。
東京→岩手→東京→岩手→東京の順番でやろうということになり、一番手は「米盛弘幸くん」。
飄々とした風貌だが、気持ちの入った演奏で次から次へと言葉を打ち出すという感じの演奏でした。
ちょっと変わった経歴の持ち主(横須賀の陸自士官学校経由)でがっしりとした体格に似合ったギターの弾き方もあれば、繊細な演奏もするタイプ。
二番手は元モノクロフィルムのやなぎが結成したコンビ「Allenn(オーレン)」。
モノクロ時代から彼のギターテクは素晴らしかったですが、それは今も健在でコンビの相手カホンの菊池くん(後ろ姿しか写らなくてごめん!)とのバランスもよく、また新たな形を作りつつあるという感じです。
三番手は今回の企画を持ち込んで来た「柿崎タカヒロくん」。
ライブ活動はさほど長くはないようですが、こちらへ来る前に福島でのフェスに参加して来たそうでその活動力はかなりなものです。
どちらかと言えば静かに聴かせるタイプですが、内面に秘めたものをどう表現するかに付いて、いろいろと考えているようでギターのフレーズにもそれは現れていました。
四番手は岩手から「まっと」。
告知では「水沢」としていましたが、実は「陸前高田」でした。
どこでどう間違って水沢になってしまったのか・・・・・
ともかく、申し訳ないことをしました。
昨年の震災で壊滅的な被害を受けた陸前高田。
(彼の家は何とか大丈夫だったようですが)
その日を歌った歌も歌われました。
優しい声質ですが、切々と歌い上げる中から飛び出してくる情念を感じられる演奏でした。
ラストは「本城友大くん」。
ひょろっとした風貌とは好対照なパンクロック的な叫び。
歌ですが叫びのように聴こえるという・・・(笑)
バンドとしても活動しているそうなので、基本はそちらのパターンなのかな?という感じでした。
画像でもお分かりでしょうが、マイクを使わない演奏が多かったです。
狭い店ですのでいらないと言えばいらないのですが、みんな声がきちんと出ているので必要なく声は届いていました。
下は24歳で最高齢が確か30歳だということなので、まぁとても若い人たちのライブでした。
この店始まって以来の若さでしょう(笑)
まだ固まっていない感性がほとばしるようなライブを久し振りに観た気がします。
それぞれがそれぞれの方法で音楽の道を走り続けている、そんな感じを受けてとても嬉しく思いました。
彼らの五年後十年後が楽しみです。
小さくまとまらずに育っていって欲しいと思います。
柿崎くんたちはまた盛岡へやって来てくれるそうですので、次の機会には是非聴きに来て下さいね。
YouTube音源は後ほどアップする予定です。
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by ma.blues | 2012-08-17 22:42 | ライブ報告