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福島第一の汚染水が海へ・・・

恐れていたことが現実になっている。
福島第一原発の海側の井戸水から高濃度の放射性物質が検出され続けていたが、もっとも懸念されていた海への流出が現実になっている。
むろん、それ以前からも雨によって流れ出た汚染水は海へ垂れ流しにされていたが、それらよりはるかに高濃度の汚染水が地下水脈から海に流出している可能性が非常に高い。
福島第1原発:汚染水、海洋流出の疑い…規制委が対策部会(毎日新聞)
規制委がいまさらながら対策部会を設置するということだが、ここまで放置して来た責任は重い。
あちこちの汚染水プールから漏れ出したり、地下水から高濃度の放射性物質がこれまでも幾度となく検出されていた。
小出しにするから連続して報道を見ていなければ、たまたま一部で見つかったかのように思われがちだが実際には事故以来ずっと漏れや垂れ流しがあった。
今回は海にもっとも接近した場所の井戸からの検出ゆえに規制委も無視出来なかったのだろう。

東電は「事故直後の2011年4月に2号機取水口付近で汚染水が漏れた際、一部が地中に残留していた」と説明。「環境への有意な影響は見られない」との見解を出しているが、あいかわらず「環境への有意な影響は見られない」としている。
「有意な」という言葉をこういう場合に使用するのもおかしいが、これは「偶然ではなく必然である可能性があると推測される」という主に統計上で使われる言葉だ。
何らかの統計を取っているわけでもなくこうした言葉を使うところに彼らの膿んだ頭の中が想像出来るだろう。


こうした状況下でも安倍首相は再稼働に意欲を示している。
首相、新基準満たせば「再稼働に努力」 原発審査巡り(産經新聞)
今度の参院選の公約にも再稼働を謳っているわけだから、おいそれと引っ込めることは出来ないだろうが、原発を輸出することを原子力政策の基盤に据えようとしている彼だから何が起ころうとこの意思を変えることはないだろう。

吉田元所長が食道ガンで亡くなり事故時の正確な事実関係を語る人間がいなくなった。
真の意味の事故原因は闇の中に葬り去られてしまうだろう。
そして、「のど元過ぎれば・・・」の例え通り、再び原発は稼働を始め更なる悲劇を産み出すことになる。
そんなことはない、と誰も言えやしない。
一人一人がこの問題を真剣に考え、声を上げて行かなければ福島の悲劇は何度も繰り返されることだろう。
おそらく、今回が最後の機会だと思う。
これで原発を停められなければ日本はさらに未曾有の危機に陥って行く。
それは東南海地震を待たずに訪れる可能性が高い。

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by ma.blues | 2013-07-11 01:05 | 原子力関連  

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