時空を越えて・・・「水野たかし」ライブ 2013.8.30

のっけからイーグルスのカヴァー。
自分の足場を確かめるように淡々と歌い続ける水野たかし。
確かに40年以上の歴史を感じさせる歌声と演奏だった。
「食えなくてもいいじゃないか。自分の好きな唄を歌っていくんだ!」
そうして生き抜いて来たはずだ。
むろん、時には挫折しながらも。
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そんなことをどうしても感じてしまう同年代。
いつの間にか、自分の「あの頃」を思い浮かべてしまっていた。
『こいつ、そのまま生きてやがる・・・』
「時代遅れ」なんて言葉はたぶん必要ない言葉なんだろう。
10年やそこらのスパンだと古くさく感じるものも30年、40年経ってしまうと逆に新鮮に聴こえたり見えたりするものだ。

この店はマヌーシュ(ジプシースウィング)とブルーズを基調にしている。
どちらもとんでもなく古い時代からある音楽だ。
ジャンゴ・ラインハルト、ロバート・ジョンソン・・・・・
だけど、今聴いても新鮮に聴こえるものがある。
そして、彼らのフォロワーがたくさん輩出されて来た。
今なお、生き続けている音楽たちなのだ。

オープニングを務めてくれたのは前回「やぎたこ」のオープニングを務めてくれた菅野創一朗くん。
20代という若い彼の唄のフレーズの中にも僕は昔の曲の影を見つける。
その曲を彼はおそらく聴いたことがないだろう。
その曲に似たアレンジの曲は聴いたかもしれない。
それでも大して記憶に残っていたわけではなく、彼の深層に刻み込まれていたのだと思う。
それが時を経て彼の楽曲として花開いた。
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音楽の歴史が途切れることはない。
連綿と繋がって形を変えてのちの時代に登場して来るものだと思う。
時には意識的に、時には無意識にかつてのフレーズやリズムといった音楽スタイル総体が断片的に時代の中に登場して来るのだろう。
コピーやカヴァーを嫌ってオリジナルを作っても、いくつかのエッセンスは必ずその中に登場して来るのだ。

途中で客として来てくれていた「やなぎ(やぎたこ)」がフィドルで参加。
水野は楽しそうに言う。
「人と一緒にやるのが好きなんだよね」
そうだね、音楽は一人で楽しむのもいいけど人と一緒に楽しめたらもっといい。
その楽しさが聴いている人たちに伝わっていけばさらにいい。
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それぞれが背負って来たもの。
重い荷物も軽い荷物もある。
いつか、その荷物を降ろす時が来るだろうが、それまではみんな荷物を背負って走り続けていくんだろう。
自分が伝えたいと思うものをまき散らしながら。

ライブ音源はのちほどアップします。

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by ma.blues | 2013-08-31 22:22 | ライブ報告 | Comments(0)  

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