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オリンピックと原発

今日の脱原発盛岡金曜デモは約50名の集まりでした。
タイトル、大げさと言うかあまりに茫漠としているけど、こんな状況になるとは思いもしなかったというのが偽らざる心境。

前回の東京オリンピックが1964年だったから56年振りになるのか?
半世紀だから長いと言えば長いが。
あの震災から二年半が経ったが、被災地の状況はあまり変化していない。
むしろ、落差がだんだんひどくなって来ているのではないか、と思える。
福島第一の状況は?
こちらは収拾がつかない状態と言わざるを得ない。

安倍首相のプレゼンテイションについては、空いた口が塞がらないというのが本音だ。
怒りを通り越してしまって呆れ返ってしまった。
「福島は完全にコントロールしている」だとか「汚染水は0.3キロ平方メートルの港湾内でブロックされている」とか言いたい放題。
彼が現実など分かっちゃいないことくらいは理解出来るが、周りについているヤツもそこまでお間抜けなヤツばかりなのかね。
すぐにばれるようなウソを一国の総理大臣にしゃべらせちゃっていいものなのか。

案の定、当の東電は昨日「今の状態はコントロールできているとは思わない」と幹部が発言し、安倍の言葉を否定している。
東電幹部、汚染水「制御できていない」 首相発言否定(日本経済新聞)
菅官房長官は「放射性物質の影響は発電所の港湾内にとどまっている」と東電に反論しているが、汚染水が排水溝からずっと外洋へ垂れ流しにされていることには触れない。
もっとも、これについては大量の海水で薄まっているから影響はないとでも言いたいのだろうが。

とんでもない話だ。
こんな感覚で原発事故処理を行なっているのではお先真っ暗。
背筋が寒くなる思いがする。
本来であれば一刻の猶予もない状況にも関わらず、のんべんだらりと東電の報告を鵜呑みにして任せっきり。
国が処理に乗り出すと言うには言ったがオリンピック招致に影響が出るとの理由で国会審議は先延ばし。
何ら具体的な方策も出て来ていない。

いったい、どこに金を使わなければならないのか?
原発事故処理にしても被災地の復興にしても今後どれほど金がかかるか分からない状態のままで、さらに金を使うオリンピック招致をすること自体間違っているだろう。
半世紀前の東京オリンピックを引き合いに出し経済効果を声高に話す経済評論家が多いが、その時と状況がまったく違うことを無視している。

このオリンピック招致には当然税金の多くが費やされる。
そして、オリンピック会場作りのためにさらに莫大な金が投入される。
来年からの消費税増税はオリンピックのためとしか思えない。
震災復興や原発事故処理のための増税とは到底思えないだろう。

7年後、オリンピックが行なわれる年、被災地がどうなっているのか?
原発事故の処理はどうなっているのか?
イヤな方向での想像しか出て来ない。

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by ma.blues | 2013-09-13 20:36 | 原子力関連  

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