三人の特色がよく出たライブ・・・チバ大三、菅野創一朗、宮西計三

4日(火)はそれぞれ特徴の違う三人が集ったライブでした。
トップは菅野創一朗。
オーソドックスなギター弾き語りだが、詩の内容や曲調は他とは一線を画す独自性を持っている。
特に代表曲である「極楽鳥」は何かに付いて批判とか揶揄とか批評とかをするタイプの詩ではなく、普遍的なテーマと考えられるものに対するアプローチと言える。
他の二人とは初共演だったが、それが彼のモチベーションを上げたようで言葉の先鋭さが今までより際立っていた。
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まだ若く、いまだに学生っぽさが残る風貌だがれっきとしたサラリーマン(笑)

二番手は宮西計三。
知る人ぞ知る人物なのだが、盛岡ではどれほどの人間が彼のことを知っているだろうか?
真崎守のアシスタントの後、イラストレーター、音楽家として活動を続けている。
「スターリン」のレコジャケを描いたことでも知られている。
大抵はギターでの弾き語り、あるいはバックを付けての朗読といったスタイルが多いが、今回は佐藤陽子のキーボードをバックでのライブとなった。
彼の詩の世界も独特であり、おどろおどろしさの中にも繊細な言葉選びがなされている。
弾き語りあるいは歌と言うよりパフォーマンスといった表現の方が適しているかもしれない。
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’70年代のサイケデリック音楽とアングラ芝居のエッセンスが散りばめられている雰囲気だ。

休憩を挟んでチバ大三。
彼は盛岡市出身で現在は東京在住。
活動場所も関東が多いが、毎年東北ツアーをやっている。
今回もその一環である。
菅野創一朗とは違って一直線の歌詞の楽曲が多い。
福島第一原発事故後に書いた「野良牛の冒険」(のらうしのぼうけん)はすでに彼の代表曲となっている。
怒りに任せて作られた曲もあるが、怒りと同時に悲哀を表現する叙情的パンク(これは勝手に名付けている)。
「一人パンク」「独唱パンク」などと標榜しているが、彼が敬愛するスターリンの遠藤ミチロウ同様、その歌詞には人間の根源を追求する言葉が多く使われている。
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この鶴のような一本足唱法もトレードマークとなっているが、彼によれば体を動かし過ぎるため、きちんと歌う時にはあえて一本足にして体を固定しているのだそうだ。

異種格闘技のような一夜となったが、それぞれが自分の持てる力を存分に出してくれたライブだったと思う。
お客さんが少なかったのが非常に残念だ。
このような状況は滅多に生まれるものではないから、このライブを観れたお客さんは幸せ者だと思う。
「反原発ナイト」に続いて、言わば社会派的なライブとなったが彼らの思いが、このクロスロードから飛び出して全国に散らばっていくことを願っている。

三人のライブ音源は後ほどアップします。

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by ma.blues | 2014-02-06 22:49 | ライブ報告 | Comments(0)  

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