独酔舎ライブ

9日(月)には「独酔舎」のライブがありました。
毎年、店でライブをしてくれていた彼と会うのは約一年振りくらい。
最初の頃の体型に比べてずいぶんシュッとなっていましたが、どうも胃病のせいだということでした。
体には十分気を付けて欲しいものです。

ライブは独酔舎が三曲ほど歌い地元の湯澤ひかりが30分ほど歌い再び独酔舎が40分ほどやるといった変則的なものになりました。
お客さんの一人が遅くまでいられないということで彼が気を使って先に何曲か歌ってくれたのです。
この夜のお客さんは一人を除いてすべて彼の歌を初めて聴く人たちでした。
そんなこともあり、彼は気を使ってくれたのでしょう。

湯澤ひかりはまだ岩手大学の学生で若干21歳です。
ロックフレイバーの強いオリジナルですが歌詞が非常に興味ある内容です。
この年代でこんな歌詞を書くのか・・・と思えるもので個人的に気に入っています。
歌い方やギター演奏に粗い面もありますが、音程はかなりしっかりしています。
「そこまで張り上げなくても・・・」と思ってしまう部分も多少ありますけど、それが歌へ惹き付ける要素にもなっている気はします。
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まだまだ発展途上の彼女には様々なミュージシャンとの競演で多くを学んで欲しいと思っています。
お奨めの歌い手の一人ですので機会がありましたら是非聴いてみて下さい。

独酔舎のライブは一種独特です。
以前からよく書いていますが、一人芝居に似た雰囲気を持っています。
小さく語りかけるように歌ったのちにばしっと野太い声で畳み掛けたりします。
歌詞内容にも誘導されるのでしょうが情景が浮かび上がってくる彼の歌は、それでいて単純に情景描写をしているわけではありません。
その情景の中に存在する人間を常に意識して彼は歌っていると思います。

震災前から岩手や東北とは縁の深い彼は震災前と震災後の情況や情景の違いを歌わざるを得ないのでしょう。
しかし、それは情に流されることなく本質に向かって表現しようとしています。
僕が彼の歌に惹かれる理由はそんなところにあるのだと思います。
彼は「吉祥寺フォーク」なるものの洗礼を受けたように語りますが、それはつまりあの当時のフォークの中に人間の本質へと向かう歌や人物が多かったからではないでしょうか。
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人に感銘を与えたり、人を鼓舞したりといったことなく、むしろ淡々と事実の積み重ねの上に本質を浮き立たせようとする行為。
彼の考え方や生き方がそうした行為をさせているのだと考えますが、歌の世界では今では減りつつあるスタイルであることも事実です。
そうであるが故に貴重な存在だと思いますし、いつまでもそのスタンスで歌い続けて欲しいと思っています。
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by ma.blues | 2015-03-11 19:00 | ライブ報告 | Comments(0)  

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