生きるために必要なこと・・・安保関連法案に思う

なぜ今このような法律が必要なのか?
まず一つはこの素朴な疑問です。
戦後70年、一つの節目であることは事実ですが、なぜここで「安保関連法案」が必要とされるのか、その説明は安倍総理大臣ほか成立させようとしている人たちの言葉からは窺い知ることが出来ません。
「戦後談話」に何が含まれるのか、今までの政権が踏襲して来た言葉を使うのか使わないのか、使わないのであれば何を語るのか?
なぜ戦後70年だから「何かを変えよう」としているのか?

このかん、安倍自民党は実に多くの法案を提出しそれぞれの論議が国会で十分に成されたとは言えない状態で成立させて来ています。
あまりに数が多く、おそらく野党もすべてを十分に対抗するだけの論理を組み立てるのが難しいあるいは間に合わない状況だったと思います。
参議院選挙の定数是正、刑事訴訟法の改定案、原発再稼働、18歳からの選挙権、マイナンバー制度導入など多くの法案が矢継ぎ早に上程されその対応だけでおそらく野党の多くはどれをメインに反論して行くのかを協議するだけでアップアップだったでしょう。

加えて、もっとも論議が集中している安保関連法案が約10項目をまとめて提出されて来たわけです。
2月16日に自衛隊海外派遣に関する恒久法制定
2月18日、他国軍への後方支援としての武器輸送・弾薬提供の解禁
2月20日、武器使用新基準の策定
・・・・などなど極めて拙速な動きのあとに安保関連法案が提出されるわけです。
その内容は
1.自衛隊法
2.国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国連PKO協力法)
3.周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律(周辺事態安全確保法→重要影響事態安全確保法)
4.周辺事態に際して実施する船舶検査活動に関する法律(船舶検査活動法)
5.武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律(事態対処法)
6.武力攻撃事態等におけるアメリカ合衆国の軍隊の行動に伴い我が国が実施する措置に関する法律(米軍等行動関連措置法)
7.武力攻撃事態等における特定公共施設等の利用に関する法律(特定公共施設利用法)
8.武力攻撃事態における外国軍用品等の海上輸送の規制に関する法律(海上輸送規制法)
9.武力攻撃事態における捕虜等の取扱いに関する法律(捕虜取扱い法)
10.国家安全保障会議設置法
これら10項目の法改変によって成り立つものです。

こうして羅列しても何がなんだかよく分からないというのが一般庶民の感覚でしょう。
いろいろ調べていたって、即座にこんなに多くの法律改変は理解出来ません。
ただ、今マスコミで多く取り沙汰されているのは、当然と言えるのですが5から9の法律改変でしょう。
端的に言えば「武力攻撃事態」をどのように想定するのか?なのです。
その設定いかんによって「防衛」なのか「攻撃」なのかの論議が起こるからです。

多くの方はご存知かと思いますが、憲法においては自国自衛のため以外の武力行使は認められていません。
安倍内閣は国会において野党の質問に対して「紛争状態における地域から米艦船等が日本国民を保護・救出して来た時にその艦船等が攻撃された場合、日本はその支援に自衛隊を派遣する」と言っています。(この文言は国会で安倍総理が述べた言葉をすべて正確には記していませんのであしからず)

しかし、米国は自国外に在住する国民の非常事態に対して
「米国軍があなたたちを救出に行くことを期待しないで下さい。それはハリウッド映画の中での話です」
と答えています。(この文章も正確に記したものではありません。要約です)
ここではっきり分かるのは非常時に自国民さえも軍隊が救出しようとしないのに日本国民を米国軍が救出に向かうわけもないし救出はしてくれないということです。
しかし、安倍内閣はこの有りえもしない前提を作り出して自衛隊の派遣を設定しているのです。
これは「そのような情態が想定出来たら自衛隊を派遣する」と言っているわけで、実際にそのような情態にならなくても派遣することを意味しています。

安倍内閣は何をしようとしているのでしょう?
彼らに日本の未来を託すことが出来るのでしょうか?

自民党の若手議員の中から、もうとんでもない発言が相次いでいますね。
首相補佐官の礒崎議員(若手とも言えないが)の発言、
「(安保関連法案について)法的安定性は関係ない」
一応、日本も法治国家なんですけどね(笑)
どんな法律であろうと「法的安定性」がなければそれは法律としては成立しないのですが。
この人、以前にも「憲法改正を国民に味わってもらう」などと暴言を吐いています。
彼を任命したのはもちろん安倍晋三本人であって彼とは非常に仲が良いらしいですけど。

武藤貴也議員(滋賀四区 釧路市出身)
「SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしてるが、彼ら彼女らの主張は「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ。2015年7月31日 01:17」
はい、これがツイッターでつぶやいた全文らしい。
先の礒崎議員にしてもこの武藤議員にしても東大出身のまぁエリートさんですが、こういう言葉をヘラッと言えるところがエリートなんでしょうかね。
僕たちはいったいどういう時代に生きているんだろう?と疑問に思っちゃう。
名指しされたSEALDsのメンバーからはもっともな反論がされていました。
「まるで戦争中じゃないか!」
確かに戦争中はこうした発言が横行し少しでも戦争に反対する人間は周りから蔑まれ差別されるだけでなく時には「特高」にしょっぴかれてひどい拷問を受けたりしていたわけです。

彼のツイッターに反論を投稿した人間に対する「反論」には「相手を貶める、相手のミスに付け入って攻撃する」といった『学の有る人間』のもっとも汚らしいやり口が露見しています。
機会があれば覗いてみて下さい。
彼の反論に対するやり取りがいかに思い上がった発言かよく分かります。

ほかにも、ろくでもない自民党議員はいっぱいいるんですが、とりあえず今回はこれだけにしておきましょう。
今回はめっちゃ長いブログになっちゃいました。
安保関連法案の国会論戦のためのマニュアル(自民党内)みたいのがマスコミに流れていて、その最後のところで非常に弱々しい表現が出ているのですが、それはまた何かの機会に。
たぶん、ネットで探せばそれらは出てくるでしょうけど。

あ、ひょんなことで見つけてこれは面白いと思ったYoutube。
「教えて!ひげの隊長」
これ二つあって二つ目、自民党が作ったもので「ひげの議員」佐藤某本人が出てたりして。
これ観るだけでも「お前の言ってることおかしくね?」と言いたくなって笑ってしまったのでした。
で、これをパロったのが次のYoutube。
「【あかりちゃん】ヒゲの隊長に教えてあげてみた」
どっちが説得力有るかね。

誰もが戦争なんて望んでいないと思っていたけど、そうじゃない人たちっていつの時代にもいるものなんですね。
黙って見過ごすわけにはいかないなぁ。

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by ma.blues | 2015-08-09 06:16 | 社会全般 | Comments(0)  

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