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かなり冷え込んだけど楽しいライブでした・・・「お寺でライブ」

さる24日(日)、「お寺でライブ」が行われました。
この日は冷え込んで雪もぱらつく天候でした。
お客さんの入りが心配されましたが、出演者が多様であったこともありいつもより多い数が来てくれました。

冒頭、日野岳(ひのおか)住職と小島さんの対談のお題は「認知症」
それぞれの体験から語っていただきました。
在宅介護の問題については、どうしても一人で抱え込んでしまう傾向に警鐘を鳴らす必要があると語られました。
核家族化が進んでしまった現代において、在宅介護は非常に困難な状況に直面せざるを得ません。
同時に、公共の介護施設の不足などで金銭的にも追いつめられる人々が多くいます。
これは今後も長い期間続くことであり、早急に手当をしなければならない問題であろうと思います。
ともかく、個人で抱え込むのではなく周りの方に多少は甘えることも必要でしょうし、行政に頼ることも必要かと思います。

自分自身も母親の介護を自宅で約四年ほどやった経験から「共倒れ」にならない介護方法の必要を感じました。
現状ではそうした良い方法は存在しませんので、少しでも自身への負担を軽くすることを考える必要があると思っています。
そして、周りの方たちも少しでも手助けをしていただけたらと考えます。

さて、ライブはブラスグループの「ほんずなす」からスタート。
アルトサックス、バリトンサックス、クラリネット、トロンボーン、トランペットにエレキベースとパーカッションという構成。
曲目はよく知られている「ルパン三世のテーマ」や朝ドラ「あまちゃん」で使われた曲などバラエティに富んでいて飽きさせない構成になっていました。
お寺でブラスのグループが出演したのは初めてでしたが、程よく音が吸収されて当初心配された音量のばらつきもさほど感じられませんでした。

続いては「K&K」
ビートルズやフォークソングをディオで歌う中年のおっさん二人組です。
彼らは長いこと練習を重ねて来たそうで、過去二回お寺でライブをやってくれましたが、息の合ったハーモニーを聴かせていました。
今回もビートルズの曲から始まり、懐かしい「白い色は恋人の色」などを歌ってくれました。
回を重ねるごとにハーモニーもギターの技術も向上していて、次の時には何を聴かせてくれるか楽しみです。

続いて「佐藤淳一&松平享」
佐藤さんはこの「お寺でライブ」の仕掛人。
震災の年に復興支援も兼ねて始めたのが一回目でした。
まだ余震が数多い頃でライブ中に震度4近い余震が来たりしました。
二人とも中学校の教員で、この日は松平さんの教え子が三人来てくれていました。
佐藤さんは伸びのあるきれいな声の持ち主で、多くのオリジナルを持っています。
その多くは生徒たちと学園祭などで一緒に歌うために作られたものです。
中には社会的な意味合いを持たせた曲もありますが、基本的には人と人の繋がりを大切にする歌詞内容でメロディもキャッチーなものが多いです。

最後は「クロスロードオールスターズwith小泉優美」
クロスロードオールスターズは名前の通り、クロスロードに来ているお客さんたちを中心にセッションバンド的に組まれていて店主も参加しています。
したがって、固定メンバーではなく場合によっては毎回メンバーの誰かが変わるといったことが起こります。
今回は前回に続いて、小泉優美さんをゲストボーカルとして迎えました。
彼女はもともと演歌、歌謡曲を得意とする歌い手ですが、ここではロック系の曲をやってもらっています。
普段の彼女とは違う面を見れるということでもあります。
世良公則の「鉄爪」「Runnaway」(ボニーレイットヴァージョン)など、ちょっとハードな曲からユーミンの「真夏の夜の夢」など出来るだけよく知られている曲を選曲しています。

ライブの終わりでは出演者、お客さん全員で「花はどこへ行った」を合唱。
最近では、ほとんど歌われることのない曲ですが、かつてのフォークコンサートでは必ずと言っていいほど歌われた曲です。
プロテストソングの神様的存在であるピート・シーガーによって作られた歌で言わば反戦歌の一つです。
声高に「戦争反対」を歌うのではなく野に咲く花を通して少女と戦争に向かう兵士のことを淡々と歌っています。
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最後、全員での演奏の模様です。

この「お寺でライブ」は今後も続けて行くことと思います。
住職たちの対談は決して「前座」ではなく、むしろそこで語られることを一緒に考えてもらうのが主たる目的です。
あまりにも多くの問題がありすぎますし、その一つ一つが重い課題を抱えています。
少しの時間で解決策などが見つかるわけではありませんが、考える一つの指針となれば幸いと考えています。
これからも多くの方がこの企画に参加してくれることを望んでいますし、より伝わりやすい方法も考えて行きたいと思っています。
今後とも「お寺でライブ」をよろしくお願いします。

by ma.blues | 2016-02-01 18:46 | ライブ報告  

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