遠来のお客様が
お一人は以前クロスロードに足繁く通ってくれていたお客様の奥様。彼女のパリ時代の恩師お二人とともに。(彼女は東京から。恩師のお一人は水沢、もうお一人は盛岡でした)
店に通ってくれていた彼はクロスロードが燃えて一年経たぬ頃に喉頭癌で亡くなりました。
彼は復興支援のため出向で県庁の復興局へ来ていたのです。
それが喉頭癌になり、こちらで手術を受けなければならなくなった時につぶやいた言葉でした。
仮営業をしていた「みかんや」さんへも来てくれましたが、結局、その時が最後となってしまいました。
うち二本は現在の店に置かれています。
そのギターたちを見ているといつも彼のことを思い出しますし、彼と音楽について時間を忘れて話したことを思い出します。
彼のギターたちとこうしてクロスロードでまた奥様に会ってもらえたのを嬉しく思いました。
もうお一方は栃木県の益子で陶芸作家をされている方。
彼は盛岡出身でギターの名手でもあります。
現在もバンド活動をしていて最近地元レーベルからオリジナルCDを発売しています。
ニューオリンズ系ブルースを彷彿とさせるタイトなナンバーが並んでいて益子のご当地ソングも含まれています。
彼が店を訪ねてくれたのはずいぶん前の話ですが、顔を見てすぐに思い出しました。
むろん、様々な音楽の話に花が咲きました。
店を再開したかいがあります。
by ma.blues | 2016-09-29 11:48 | ある夜のクロスロード