ボブ・ディランがノーベル賞・・・

ボブ・ディランがノーベル文学賞受賞。
このニュースに驚いた方は多かったでしょうね。
個人的には意外ではあったけれど「へえ〜」といった感想でしかなかった。

ノーベルの当初の思惑とはかけ離れた部分の多いノーベル賞には批判的意見もあるが、どちらかと言えばどうでもいいかな?といった感触が強い人間にとっては誰が受賞したにせよ、さほど興味を覚えるものではない。
ちょっと奇異に思えたのは音楽家が文学賞を受賞した点だろう。
むろん、ボブ・ディランは詩人としても評価が高いわけだから詩人として扱えば文学賞も当てはまる。
ただ、彼はミュージシャンとしての名声が世界的に轟いている。
彼の詩は彼の曲があってこそその存在意味が確立する。
単純に彼の詩を切り離した評価というのはどうもピンと来ないというのが正直な感想。

受賞理由は「アメリカの文学に新たなページを開いた」みたいなものだったようだが、アメリカの文学に対する影響力がそれほど大きく世界的に評価されるものなのだろうか?といった疑問がわいて来る。
もちろん、アメリカ文学に大きな影響を与えたのは事実だが、こと詩に関して言えばアレン・ギンズバーグの方がよほど大きな影響を与えたと思える。

ボブ・ディランはその詩を音楽に乗せて大衆的に広めた。
そして、それはアメリカ国内のみならず全世界のミュージシャンや詩人に影響を与えた。
20世紀における希有な存在であることは事実である。
要するに、ノーベル文学賞受賞の理由が何となくピンとこないというだけであって、彼に対する世界的評価を否定するものではない。
蛇足だが、相変わらず万年候補の村上春樹の受賞に右往左往している日本のファンたちの喧噪が、あっけなく意外な形で消えたのは個人的には面白い風景だった。

ボブ・ディランの受賞がその受賞理由はともかくとして、アメリカ国内では彼がともすれば「居て当たり前」の存在となっている現状の中で、もう一度彼を見直す作業が行われる可能性を生むであろうことは評価出来ると思う。
いずれにしても、彼がノーベル文学賞を受賞したことはまさに「時代は変わる」ということの具現化なのかもしれない。

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by ma.blues | 2016-10-14 15:48 | 社会全般 | Comments(0)  

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