「通販生活」冬号・・・読んだら面白い

「通販生活」冬号で夏号での参院選特集に対して送られて来た読者の批判が載っている。

夏号での特集記事のトップは画像のようなもの。

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文章は読めないかもしれないのでここに転載する。


自民党支持の読者の皆さん、今回ばかりは野党に一票、考えていただけませんか。

『通販生活は買い物雑誌なので、自民党支持の読者もかなりいらっしゃいます。たまに安倍首相批判の記事をのせると「けしからん、買い物以外に口を出すな」という抗議のお手紙をいただきます。

で、またまた抗議のお手紙を覚悟の上で、自民党支持の読者の皆さん、今回ばかりは野党に一票、考えていただけませんか。

多数におごることなく、アメリカにおもねることなく、常に民主主義的手続きを尊重するフェアな保守政党としての自民党に変ってもらうには、一強多弱はよくありません。

今の「もの言えば唇寒し」の気分、どこかの国に似て来たように思いません?』


この特集に対する批判・抗議の手紙のうち16通(要約もあり)を紹介している。

紹介数が少ないように感じるが、読んでみるとおそらく同じようなものが多く寄せられていたからなのだろうと想像がつく。

で、「編集部からのお答え」として以下の文章で締めくくられている。


『172人の読者のご批判は、おおむね次の3つに集中していました。

(1)買い物雑誌は商品の情報だけで、政治的な主張はのせるべきではない。

(2)政治的記事をのせるのなら両論併記型でのせるべきだ。

(3)通販生活は左翼雑誌になったのか。


(1)について申しますと、「買い物カタログに政治を持ち込むな」というご意見は「音楽に政治を持ち込むな」と同じ意見になるかなと思いました。

たとえば福島第一原発のメルトダウンがいい例ですが、日々の暮らしは政治に直接、影響を受けます。したがって、「お金儲けだけ考えて、政治の話には口をつぐむ企業」にはなりたくないと小社は考えています。「政治の話は別にやれ」という使い分けもしたくありません。企業の理念と行動をありのまま読者の皆さんにお見せしたいと考えています。

(2)の両論併記は、「対立する意義を理解し合う形式」の一つと考えて実行してきました。これからも実行して行きます。しかし、憲法学者の約9割が違憲としたほどの「安倍内閣の集団的自衛権の行使容認に関する決め方」は両論併記以前の問題と考えた次第です。

(3)についてお答えします。

戦争、まっぴら御免。

原発、まっぴら御免。

言論圧力、まっぴら御免。

沖縄差別、まっぴら御免。

通販生活の政治的主張は、ざっとこんなところですが、こんな「まっぴら」を左翼だとおっしゃるのなら、左翼でけっこうです。


「良質の商品を買いたいだけなのに、政治信条の違いで買えなくなるのが残念」と今後の購読を中止された方には、心からお詫びいたします。永年のお買い物、本当にありがとうございました。』


批判の手紙を読んでいて、いまだにこんな風に思っている人がいるんだね?と思ってしまうものが多いと感じた。

「政治に口を出すなら別建ての雑誌でやればいい」といった意見もあるが、これは自分が好きな雑誌には自分の好まない記事を載せるな、というエゴに過ぎないのじゃないかと思う。

つまり、自分のテリトリーの中では自分と考えが違うものは排除するということ。


どんな状況であれ政治は生活を左右する大きな存在であることに間違いない。

そして、生活はその政治の中でしか成立しない。(ここ、重要ですよ!)

生活に密着した情報を提示しようとすれば、どうしてもその時の政治を考えざるを得ない。

と考えていけば、たとえばファッション雑誌であれ音楽雑誌であれ、どのような雑誌でも政治について語っていかざるを得ないと考える。

それが否定されるのであれば、その雑誌は宙に浮いた、まさにヴァーチャルな存在にしかならない。

そんな雑誌の記事など信じるに足るのだろうか?

ましてや、そうした雑誌などの言論が批判によって削除あるいは出版されないような事態になったら。


この編集部からの答えはカタログハウスの覚悟というか信念をよく表したもので傍からはあっぱれと言うしかない。

最後の『こんな「まっぴら」を左翼だとおっしゃるのなら、左翼でけっこうです。』の下りでは思わず吹き出しそうになったが、この突き放し方は痛快だ。


それにしても、批判の数が172人って少なくない?

相当部数が売れている雑誌だと思うのだが、これだけなんだ?と少なく感じる。

もっとも、このあともまだ届いているのかもしれないが。


いい悪いのコメントはしません。(暗に書いているかもしれないけど)

興味を持たれたら夏号、冬号をあわせてお読みになるとよいかと。

二冊で360円。この値段で楽しめる本ってなかなかないですしね。


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by ma.blues | 2016-11-26 06:25 | 社会全般 | Comments(0)  

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