<   2010年 01月 ( 11 )   > この月の画像一覧

 

ジプシーバイオリニスト古館由佳子さん来店  Part2

彼女との話の中で出て来たジプシーたちがいまだに差別されているという現実は
ヨーロッパが一大連合国になろうとしている中で根強く続いている排斥主義的な思想を意味します。
彼らを「整理」しなければEUにいられない、加われないといった言葉も飛び出しているようです。
イタリアではここ数年民間人によるロマ(ジプシー)の排斥運動が激化しています。
特に南部においてそれは顕著ですがイタリアにはルーマニアから移住して来たロマが多く
彼らの一部が貧困ゆえの犯罪に走ることがそうした排斥運動を導き出して来ました。
しかし、犯罪を犯さなくても彼らに対する差別感情は以前よりあったのです。

元来、ジプシーという名称は古くには「エジプトから来た人」といった意味で使われて来ていました。
基本的にはヨーロッパ東南部での呼称でしたが
その時点ですでに差別的意味合いが含まれていたと考えられます。
そのジプシーは常に移動して生活していましたが
定住するようになった人々をロマと呼ぶようになったと言われます。
ジプシーが差別語でロマがそうでないのかといえば現実的な中身は変わっていないと言えるでしょう。

現在ではジプシーは北インドから中東を通りヨーロッパに移動して来た民族と規定されています。
彼らは中東や東ヨーロッパを抜ける際にその土地の音楽と自分たちの音楽を融合し独特の音楽を産み出して来たと考えられ彼らの移動の最終地点がスペインでありフラメンコに代表されるスパニッシュ音楽がその集大成とも言われます。
彼らはヨーロッパ全土に点在しロシア西部に居を構えた人々もいます。

ジプシー音楽には様々な土地の音楽のエッセンスが含まれており
ヨーロッパではクラシックとの融合が進んだと言えます。
ですので、彼らの音楽にはアメリカンジャズで言うところの「アドリブ」とはまったく別個のメロディアスな旋律が多く含まれます。
その場その場で作られるアドリブではなくあらかじめ作られてある旋律がメインになります。
それはその土地の民謡をも融合させて来ていますし、彼らがその土地の民謡を作っている場合もあります。
スパニッシュ音楽だけでなくロシア民謡の一部やハンガリーの民謡などはその典型的な例と言えます。

アメリカンジャズはスウィングジャズと呼ばれるビッグバンド形式の音楽に
黒人のブルーズが融合したところから発展したと考えられます。
黒人も説明するまでもなくアメリカ全土において差別され続けています。
これらはジプシーたちの音楽がヨーロッパの音楽と融合したことから発展し、
それが翻ってヨーロッパの音楽に影響を与えている構造とよく似ています。
そして、黒人もジプシーも当時だけでなくいまだに差別を受けていることまでよく似ています。

かつての黒人ジャズミュージシャンはその高い演奏能力やアイデアにもかかわらず
不当に低い地位と価値しか与えられず、時には給料さえも未払いということが多かったそうです。
また、黒人ブルーズマンは黒人のバーなどでの演奏しか認められず
1960年代に入ってイギリスを中心とした若者によって「発掘」されるまで
その音楽は世界的に知られることがなかったのです。
1980年代に「ブルーズフェスティバル」で来日した故スリーピー・ジョン・エステスは
ホテルに宿泊し提供された食事を採ってこう言ったそうです。
「こんな快適な部屋やこんなに美味しい食事が世の中にあったんだ・・・」

ヨーロッパのジプシーたちは現在もなおそうした差別待遇を受けており
ミュージシャンとしてレストランなどに入っている彼らの給料は微々たるものです。
むろん、トップミュージシャンとしてその地位を確定している人たちはその例に入りません。
しかし、そのことが「内なる差別」を産み出しているのも事実です。
低い地位で貧困を余儀なくされ犯罪に走るジプシーたちの存在を
そうしたトップにいる人たちは疎ましく思うからです。
「彼らみたいのがいるからわれわれも同じように見られてしまう」

僕がCROSSROADを開く際に考えていたことや
ジプシースウィングとブルーズを選んだことはこうした彼らの音楽の背景でした。
現在もなお差別され続ける人々とその音楽、
それは思想を表面に打ち出してアンチを標榜したかつてのロックやフォークなどとはまったく違う、その思想を内に秘めたままの音楽と言えるでしょう。
それゆえの奥深さを感じるのは僕だけでしょうか?
そして、その音楽の中に含まれる悲哀を感じるのも。

音楽は文字通り「音を楽しむ」ものと考えます。
したがって、その個人にとって楽しいものであればどのような音楽でもかまわないわけです。
ただ、どのような音楽にもそのバックボーン(背景)が常にあること。
そのバックボーンに依ってこそ生まれる音楽もあること。
それゆえ、音楽は「一つの文化」として規定出来ると言えるのでしょう。
[PR]

by ma.blues | 2010-01-31 19:50 | リンク関連 | Comments(0)  

ジプシーバイオリニスト古館由佳子さん来店  Part1

昨夜、ジプシーバイオリニストの古館由佳子さんが来店されました。
彼女は岩手県宮古市出身で現在は東京在住。
クラシックとジプシー音楽をこなす気鋭のバイオリニストです。
彼女の演奏するのは主にハンガリーのジプシー音楽で
当店で演奏されるマヌーシュスウィング(ジプシースウィングジャズ)とは
若干違っていて、よりクラシック色の強い音楽と言えると思います。

詳しくは右メニューにリンクした彼女のHPを参照していただきたいのですが簡単に略歴を紹介しますと
桐朋学園大学音楽学部を卒業後、94年にジプシー音楽と出会い独学でジプシースタイルの
バイオリンを身につけた後、ハンガリーのジプシーバイオリンの帝王ラヨシュ・ボロシュに師事し、
正統的なジプシーバイオリンのテクニックとレパートリーを身につけたと
本場のジプシーミュージシャンから評価を受けています。

かねてよりハウスバンドにバイオリンを加えたいと考えていて
いろいろな方に当たってみたりしていたのですが
なかなか、ジプシースウィングをやるバイオリニストは見つかりませんでした。
今回、さる方に古館さんを紹介していただき図々しくもこちらから電話したところ、
一昨日から岩手に来るとのことで昨夜の来店となったわけです。

お忙しい中をわざわざ来ていただいた上に
いろいろなお話を聞かせていただき大変有意義な時間を過ごせました。
正直なところ、アマチュアのハウスバンドに純粋プロの彼女が
ゲスト的にせよ、加わっていただけるのか半信半疑でした。
しかし、いろいろとお話をして行くなかで彼女自身もマヌーシュに興味があり
やってみたいという気持ちを持っていることを知りました。

彼女はとてもキュートで元気のよい明るい女性です。
競演出来ればむさ苦しいオッサン揃いのハウスバンドのなかに大輪の花が咲くことでしょう。
音楽的にも幅が大きく広がりますしよりマヌーシュの魅力を引き出してくれると思います。
むろん、今すぐに競演が実現出来るわけではありません。
現在のハウスバンドはバイオリンがいないこともあり
ギターパートメインの曲をレパートリーにしています。
バイオリンを加えるのであればバイオリンを活かせる曲をレパートリーに加えなければなりません。
これも一朝一夕に出来ることではないですし、彼女のスケジュールとの兼ね合いもあります。
しかし、なんとしてもこの競演は実現したいと思っています。

ほんのちょっとした偶然からこんなにも素敵な出会いがあるとは・・・・・
今年はジャンゴ・ラインハルトの生誕100年です。
ジャンゴがわれわれを結びつけてくれたのかもしれませんね。
[PR]

by ma.blues | 2010-01-31 19:05 | リンク関連 | Comments(0)  

2月のライブスケジュール

1月もあっという間に終わりですね。
盛岡は強い冷え込みになって来ました。
日中でも零下になることが珍しくありません。
寒さの本番は来月ですねぇ。
気持ちを引き締めて来月を迎えねば。

さて、来月のライブスケジュールをお知らせします。

2月13日(土) pm7:30~ チャージ1500円(ドリンクすべて500円)
Jazzy Night
出演:Yuki&Fats
横浜のライブハウスなどでも活動していた実力派のコンビです。
Fatsさんはかつて盛岡のブルースシーンで活躍していましたから
盛岡ではなじみのある方も多いでしょう。
Yukiさんとの掛け合いのボーカルは聴き逃せません。

2月27日(土) pm8:30~ チャージ1500円(ドリンクすべて500円)
Gypsy Swing Night
出演:Hot club of MORIOKA
ハウスバンドの月一ライブです。
進化し続ける彼らの演奏を応援して下さい。

なお、フライヤーには間に合わなくて載っていませんが
2月17日(水)には以前出演していただいたJANGOのメンバーが
ジャムセッションを行います。
ボーカルの翔太くんは残念ながら参加出来ませんが
お父さんとその友人のお二人によるセッションです。
もちろん、飛び入り参加オーケーですのでお得意の楽器を持ってご来店下さい。

b0169403_17331831.jpg

[PR]

by ma.blues | 2010-01-26 17:37 | ライブスケジュール | Comments(3)  

1.23ライブの報告 Hot club of MORIOKA

23日(土)はハウスバンドのライブでした。
夕方から雪がちらつくあいにくの天候でしたが多くのお客さんが来てくれました。
20:30からのライブでしたが開始30分前にはカウンターから見える席はほぼ満席。
このところ、ハウスバンドのライブにはコンスタントにお客さんが来てくれていて
本当に嬉しい限りです。

湿度もちょうどよかったようでギターの鳴りはかなりいい感じでした。
いつもほとんどリハ無しでのライブですがメンバーもだいぶ心得て来た様子で
簡単な音出し確認を済ませると結構リラックスした表情をしています。
5月開店以来、毎月この場所でライブをしているわけで
メンバーもおそらくここが一番落ち着いて演奏出来るのではないかと思います。

今回は斉藤くんの口上がいつもよりちょっと歯切れが悪かったような・・・
そのせいか、普段よりハイペースでライブは進んで行きました。
ラストナンバー「ヌアージュ」を演奏し終えたあとにお決まりのアンコール(笑)
今回は新しいレパートリー「アノウマン」を演奏してくれました。
仕事を抱えてのライブ活動ですのでなかなかレパートリーを増やせないのですが
少しずつでもこうして増やして行ってもらえたらいいですね。

来月は27日(土)にハウスバンドのライブが入ります。
まだ演奏を観たことのない方は是非ご来店下さい。
また、すでにご覧になった方も進化し続けるハウスバンドを応援に来て下さい。
東北でマヌーシュスウィング(ジプシースウィングジャズ)の生演奏を観ることが出来るのはここCROSSROADだけですから。

b0169403_157261.jpg
[PR]

by ma.blues | 2010-01-25 15:12 | ライブ報告 | Comments(0)  

浅川マキ死去

60年代後半にデビューし今なお根強いファンを持つ浅川マキが亡くなった。
70年代には唯一無二の歌い手として絶大な人気があり
その実力はメジャーなミュージシャンをも唸らせた。
彼女のライブではつのだひろ、山下洋輔、坂田明などそうそうたるメンバーがバックに。
まだ有名とは言えない頃の坂本龍一も参加していた。

「アングラの女王」などと規定されることが多いようだが
メジャー(芸能界)優位の発想からそんな言葉で表現されるのだろう。
だが、実態はメジャーの歌手の誰もが到達し得ない地平に彼女はいたように思う。
大きなヒット曲もなくデビューから40年以上根強いファンを持ち続けて来たことが
それを証明しているのではないだろうか。

常に黒い衣装で登場し、アンニュイな物言いのステージは
観客を否応なく引き込んで行く。
彼女にとってステージは単なる音楽ライブの場ではなく
彼女自身の肉体と精神をも含めた表現の場であったのではないか。

その精神は擦り切れることなく40年以上続いたのだろうか?
僕にそれは分かり得ないけれど7~8年前に新宿ピットインで
彼女のライブを久し振りに観た時には
若干、肉体の衰えは隠せないけれど声質、声量ともに衰えを感じなかった。
彼女の精神はある一定の水準で常に空気を震わせていたのだろう。
70年代、僕にとってもっとも納得出来る女性ボーカリストとして存在した彼女は
30年以上経ったその時も当時と遜色なく目の前に存在した。

もっと生きて欲しかった。
もっと歌い続けて欲しかった。

今夜の店は浅川マキの歌に埋もれる。


b0169403_19294553.jpg

b0169403_19301745.jpg
b0169403_1931389.jpg
(EMIミュージック・ジャパン他から借用)
[PR]

by ma.blues | 2010-01-19 19:37 | Comments(0)  

演劇と音楽の間にベルリンの壁は存在したのか…朗読劇「Le Gitan」から見えるもの…

15日に行われた朗読劇「Le Gitan」は盛況のうちに幕を閉じたようです。
観客のウケもよかったそうで生演奏が加わったことへの新鮮さを口にする方も多かったようです。
中にはレパートリーの「マイナー・スウィング」を「最後まで聴きたかった」とアンケートに書いた観客も。
この曲は途中でフェイドアウトしたため最後まで演奏していなかったのだそうです。
ともあれ、おおむね演奏に対する評価はよかったようです。

演劇に生演奏を入れる手法はずいぶん昔から行われていますが
朗読劇に生演奏というのは珍しいのかもしれません。
今回はカーテンの後ろにバンドは陣取りシルエットでの登場だったようです。
この手法も古くから行われているものですね。

演劇の場合、音楽は二次的なものとして扱われやすいです。
あるいは付随的なものとして。
しかし、かつては音楽と演劇の相対的関係を模索する作業も行われていました。
つまり、どちらかが優位性を持つものではなく同等のものとして扱われました。
現在でもそうした試みをしている人たちがいるのかもしれませんが
個人的には知り得ていません。

音楽を空間芸術として捉えるなら
演劇と音楽は同位性を持った芸術と考えることが出来ます。
どちらも次から次へと消え去って行く時間を共有することによって演者と観客の共同性が確立されます。
むろん、音楽の場合はライブに限られますが。
それは「記録されたもの」とはまったく別の次元に存在するものでしょう。
演劇も音楽もDVDやビデオテープなどで記録し留めることは可能です。
しかし、それらは目の前で行われるものを生で観ること聴くこととはまったく別のものです。
「生」の重要性はその時でしか感じることの出来ない「何か」を産み出すことでしょう。
それゆえ、その時間を共有出来たことに喜びを感じるのであり感動も生まれます。

書いていることはきわめて個人的な考えであり普遍性を持っているとも考えてはいません。
現在、ライブバーという「空間」を運営し音楽ライブを提供する人間として
どういった考えのもとにそうした作業をしているのかを整理するためにもここに記しています。
僕自身はこの店を運営するとともにその空間で何を表現するのかを考えています。
店を「舞台」として規定しその中で何を「演ずる」のか?
いや、演ずるのではなく演者をどう動かすのか?
僕のすべきことはプロデュース的作業になるのでしょう。

毎月行うライブで何が生まれて来るのか?
それは僕も含めて誰にも分かりません。
しかし、仕掛ける人間としては一定の目的意識を持つ必要があるのです。
それは「演劇的要素」「音楽的要素」といった考え方ではなく
それらを複合的なものとして捉え、その空間を演出すること。
その場合、特別な装置が必要なこともあれば何も必要としないこともあります。
その見極めを付けることと観客と演者との共同性を産み出す手助けを少しでもすること。
僕自身の力不足もあり、多くは演者の力に頼ることが多いですが
少なくとも考えの底ではそんな風に思っているのです。

音楽ライブも見方を変えれば演劇として捉えることが出来ます。
厳密に言葉の規定をすれば違うのかもしれませんが
僕の中ではそんな風に感じています。
「劇中音楽」ではなく「劇そのもの」としての音楽。
きわめて観念的な物言いで申し訳ないですが
僕のイメージする音楽はそんな音楽です。
一曲の中に埋め込まれたメロディが演劇でいう台本であり
そのメロディを奏でることで奏者は劇中人物になる。
一人での弾き語りはさしづめ一人芝居と言えるでしょう。
タイトルはそんな考えから浮かんだ言葉です。

演奏者がより劇中人物に近づけるように環境を整えるのが僕の仕事です。
そして、彼らと観客が共同性を持てるような環境作り。
僕の主な仕事はそんなことになります。

まぁ、ずいぶんと偉そうなことをぐったら書いてしまいましたが
考えてみれば、こうしたことはかなり若い頃から考えていたことで
一度も実体化したことのなかったものです。
現在もなお、それはまだまだ実体化出来得ていないことで
模索している部分もかなり多く成功するのかさえも定かではありません。
「夢」かもしれませんし「あり得ないもの」なのかもしれません。
それでも、動き始めた汽車を止めることは出来ないのです。
少なくとも、僕が機関士でいる間は。
[PR]

by ma.blues | 2010-01-17 21:10 | リンク関連 | Comments(2)  

「黄色いライスカレー」観て来ました

昨日、盛岡駅南にあるアイーナホールにて自主製作映画「黄色いライスカレー」の上映会がありました。
ライブの準備の前に観に行って来ました。
去年、この映画の監督である高橋政彦さんにライブ出演していただきましたが
彼も上映挨拶で来ているとのことでしたし彼と会うことも目的の一つでした。
午後2時の開場でしたが30分前から入り口には長蛇の列。
500人ほどのホールをほぼ満席にする人数が集まりました。

上映時間は40分ほどで正直食い足らない感じでした。
悪い意味ではなく「もっと観たい」と思わせる出来だったのです。
映画の内容についてはこれから観る方のためにあえて書きません(笑)
ただ一つ、タイムスリップした過去から現在に帰る場面は
もう少し何とかならないかなぁ・・・と思いました。
とは言え、先にも書きましたように最低あと30分は観せて欲しい映画でした。
あらすじなどはサイドメニューにあるリンクのHPで見れますので参考にして下さい。

上映後、出演者・制作者によるお話もありましたが
ライブ準備のため、途中退席しました。
機会がありましたら、みなさん是非ご覧になって下さい。
[PR]

by ma.blues | 2010-01-11 20:14 | リンク関連 | Comments(0)  

静と動のジョイントライブでした

昨夜はよしだかずをのユニット「ひなげし」と埼玉の「独酔舎」のジョイントライブでした。

二部構成でライブを行い一部は「独酔舎」。
前半はウクレレを抱えて昭和歌謡など日本の古い歌を独特の歌い方で披露。
その雰囲気は店内をしーんとさせるほどの迫力でした。
声量、声質とも申し分なく歌い込まれた自信を感じさせました。
後半はウクレレをギターに持ち替え、オリジナル中心。
「見せる」と言うより「聴かせる」歌でじっくりと聴ける歌が並びました。
店内をしーんとさせるほどの迫力がありましたが
「ウクレレを弾いていますが実はハワイアンはまったく出来ません。
ハワイアンをやっている人たちからは非難を浴びます」
などと聴衆を笑いに誘う余裕も感じました。

身長180センチ、その大柄な体と対照的に繊細な感性を感じましたが
それはどこか芝居の一部分を切り取ってみせるような雰囲気を醸し出していました。
息が詰まるような歌ではなく大正ロマンや昭和の良き時代を思い浮かべさせるようなものでした。
ちょっと意外だったのは元はハードロックバンドの一員だったということ。
仕事に就くようになりなかなかメンバーが揃わなくなってバンドは解散。
その後、ソロ活動を始めたのだそうです。
あの声はそのバンドの頃に作られたものなのでしょうかね。

b0169403_19113333.jpg

b0169403_19121563.jpg


さて、二部はよしだかずをと玉山徳臣のコンビ「ひなげし」。
あらかじめ、予想されていましたが「荒れた」ライブになりました(笑)
荒れたは表現が悪いですが非常に勢いのあるライブでお客さんも元気をもらったんじゃないでしょうか?
ジャズのスタンダード「オール・オブ・ミー」から始まり
聴かせる歌が数曲続いたあと本領発揮。
「ジョニー・ビー・グッド」をモチーフとした「ひなげし」のテーマをやる頃にはノリノリになって来ました。

ソロギターを担当している玉山くんはアドリブの最中
ハウスバンド(Hot club of MORIOKA)のレパートリーである「Minor Swing」の一部を演奏するなど
サービス精神も旺盛かつクールでともすれば「暴走」しがちなかずをくんを制御していました。
まぁ、かずをくんも計算した上で「暴走」しているのですが(笑)
また、初めてライブでやったと言う「特派員バージョン」(?)のパターンでは
玉山くんの音楽性の幅広さを十分に活かすものであり二人の息はぴったりという感じです。
この歌?は宴会の時にやっている言わば宴会芸なのだそうです。

ブルーズタイプの曲ではかずをくんもオーバーヒート。
床を踏み鳴らし立ち上がり大熱演です。
しかし、僕は店の床が抜けるのが心配で落ち着いて観てられませんでした(笑)
あとで聞けば、それでもおとなしい方だったということですので恐ろしい人です。
次に店でやる時は床を踏み鳴らすのやめて下さい。寿命が縮まります(笑)
ともあれ、最後は歌い上げる曲を持って来てきちんとまとめて来るところはさすがです。
かずをくんのスピード感と玉山くんのギアチェンジのコンビは今後も続くことでしょう。

「独酔舎」が静の音楽とすれば「ひなげし」はまさに動の音楽でしたね。
「独酔舎」の渡辺くんは当店を気に入ってくれた様子で
「ずっと続けて下さい」とエールをいただきました。

(余談)
「独酔舎」の渡辺くんは夜行バスで埼玉に帰るとのことで
かずをくんが彼を送って一足先に帰りました。
玉山くんは一人残って店に残ったお客さんたちと歓談。
飲むピッチが上がり心配でしたがとても楽しく演奏出来たようで
ステージでの寡黙さとは打って変わってよくしゃべってくれました。
かずをくんとのコンビの裏話など楽しい話が次々と出て来ました。
お客さんの一人とともに店を出ましたが無事に帰れたのかな?
また、店へ遊びに来て下さいね。

b0169403_19375287.jpg
b0169403_19382672.jpg
b0169403_19385523.jpg

[PR]

by ma.blues | 2010-01-11 19:52 | ライブ報告 | Comments(2)  

Hot club of MORIOKA ライブスケジュール

ハウスバンド、Hot club of MORIOKAが15日にちょっとですが出演する朗読劇があります。

メンバーの一人で推理小説作家でもある斉藤純くんの出世作と言われる
「Le Gitan」でパリを舞台にしたミステリー。
ハウスバンドは数曲を演奏するだけのようです。

語りの芸術祭inいわて盛岡 公募俳優による朗読劇
「ル・ジタン」作/斎藤純

[日時] 1月15日(金) 19時開演
 (開場は開演の30分前)

[料金] 前売1000円(当日は200円増)

お問い合わせ→019-604-9020(いわてアートサポートセンター)

b0169403_20341543.jpg

[PR]

by ma.blues | 2010-01-08 20:40 | Hot club関連 | Comments(0)  

訂正

前記事中、誤りがありましたので訂正いたします。
誤りと言うより追加なのですが。

1月10日のライブはよしだかずをのユニット「ひなげし」と
埼玉から来る「独酔舎」のジョイントライブです。
前回記事では「ひなげし」しか書いてありませんでした。
訂正してお詫びいたします。
[PR]

by ma.blues | 2010-01-03 17:46 | Comments(0)