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賠償責任を逃れようとする東電

東京電力は福島県双葉町の会社社長が損害賠償の仮払いを求めた仮処分申し立てで、今回の震災が「異常に巨大な天災地変」に当たり損害賠償を「免責されると解する余地がある」との見解を示した。
東京地裁宛の26日付準備書面で明らかになったもので「免責が実際にはほとんどありえないような解釈は、事業の健全な発達という法の目的を軽視しており、狭すぎる」と主張している。

当該男性の弁護人である松井勝弁護士(東京弁護士会)は「責任主体の東電自身がこうした見解を持っている以上、国主導の枠組みによる賠償手続きも、東電と国の負担割合をめぐって長期化する恐れがある」と指摘している。
東電、賠償免責の見解 「巨大な天変地異に該当」 朝日新聞

今回の地震、津波自体は「巨大な天災地変」に違いないが、それに伴う原発事故は明らかに人災である。
「想定外」といった言葉がよく使われているが、危険な放射性物質を扱う事業において「想定外」はあり得ない。ましてや、今回の事故はプラント自体の設計ミスによる部分が非常に大きい。また、建設時に想定した地震や津波に関しても甘すぎるとしか言いようがない。(想定津波の高さは5.7メートル)
外部電源の喪失はタービン建屋が非常に低い位置にあるなど脆弱な状況によるものであるし、事故発生初期時の対応にしてもプラントの存続を目的としたものであり、それが被害を拡大している。

その後の事故処理への対応にしてもすべてが後手後手であり、あげくの果てに高濃度放射性汚染水を大量に海中へ垂れ流すという暴挙を行なっている。
初期段階ですべての炉の廃炉を決定し、それに向けた対応をしていればここまでの被害拡大にはならなかったと推定される。
そうであれば、今回の事故に対する責任は全面的に東電にあり、賠償責任は当然のものだ。

「国による賠償」とはすなわち「国民の税」によって賄われる。
一企業による事故で被害を受けた人間が自分たちの支払っている税によって賠償を受けるとはどういうことなのか。
賠償責任逃れをしようとする東電を決して許してはならないだろう。
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by ma.blues | 2011-04-28 20:17 | 原子力関連 | Comments(0)  

桜が咲いた

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店の前の亀が池ほとりに咲いた桜。
今年は自衛隊のトラックがバックになりました。
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by ma.blues | 2011-04-27 18:43 | その他 | Comments(0)  

「原子力(核)の平和利用」に暗躍した男たち

原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略

1994年3月16日にNHKで放送されたドキュメントです。
広島、長崎と原爆によって多大な被害を受けた日本は1954年、秘密裏に行なわれたビキニ諸島でのアメリカの水爆実験により第五福竜丸が被曝し、またもや被害者を産み出した。
日本には「核アレルギー」と呼ばれる一種のパニック状況が生まれた。
当時のアメリカ大統領アイゼンハワーは「原子力(核)の平和利用」と唱い原発推進を進める。
核パニック状況の日本においてこの原発建設を進めることで「毒をもって毒を制す」政策が開始される。
その時、暗躍したのが日本テレビ重役の柴田秀利とアメリカの工作員「D・S・ワトソン」である。
柴田は読売新聞社社主正力松太郎(当時)とアメリカを結びつける。

アイゼンハワーが「核の平和利用」を国連で演説したわずか3ヶ月後にビキニでの実験は行なわれている。片方で「平和利用」を標榜しながら片方ではヨーロッパの同盟国への核配備なども画策されていた。
原発推進が政治目的であったことは明白だが、日米両国において利害が一致していたことが不幸の始まりだ。
そして、これが現在まで連綿と続く日本における核開発の始まりだったのである。原発推進がいまだに大企業の利権食いになっている理由はここにある。

単に地震の時に不安とか、事故時の放射線の恐怖だけではなく、原発推進がこうした構造を持ったエネルギー政策であることを念頭に入れて判断しなければならないだろう。

上記のシナリオを文字起こししているブログも紹介しておきます。
「原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜|現代史スクープドキュメント(NHK)文字おこし(1)」
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by ma.blues | 2011-04-26 23:53 | 原子力関連 | Comments(0)  

東電、社員の給与カット公表

 東電は全社員の年収を約20%カットすると発表。ボーナスは半額程度になるようだ。
では、役員たちの報酬はどうなっているのだろう?

『「東京電力」藤本孝副社長は22日、福島第一原子力発電所の事故を受けて、管理職以上の報酬を一部カットすることを示唆した。
 藤本副社長は22日の会見で、今回の事故を受け、現在10%から20%削減されている役員報酬の削減幅をさらに拡大する考えがあることを明らかにした。また、現在5%削減されている管理職についても減給の幅を拡大する考えがあることを示唆した。
 東京電力では、07年の柏崎刈羽原発の事故以来、全社員に対して総報酬の一部カットが続いてる。』(2011年3月23日 日テレニュースより)

探してみたが、これ以後の記事は4月15日に「聖域なきスリム化を図りたい。役員の報酬や管理職の給与削減など、今詰めているところで、決まり次第、速やかに発表したい」と清水正孝東電社長が記者会見で述べた以外見つからなかった。
まだ検討中?
2009年の資料によると東電の役員は21名で全報酬は721,000,000円。
平均すると一人3400万円万円くらいとなる。
「平均的市民」はまず見ることのない数字です。
で、これはどのくらい支払われるのでしょうかね?
これだけのお金があれば、もう少し何か出来るでしょ?

老婆心ながら書きますが、報酬とは何らかの成果に対する評価で出されるものなわけだから、今回の場合、会社は損失を被っているだけなので無報酬が相当だと思うんですけどね。
ましてや、住民には多大な損害を与えているのですから。
あ、管理職に関しては言うまでもなく監督責任がありますからね。

※原子力施設関連記事は震災記事に含まれていましたが、量が多くなって来ましたので「原子力関連」とカテゴリー分けしました。東電関係記事もここに含まれます。
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by ma.blues | 2011-04-24 23:09 | 原子力関連 | Comments(0)  

YUKI&FATSのライブ

昨夜は「YUKI&FATS」のライブ。
昼間はとんでもない豪雨で夜になっても止む気配がなかったため、お客さんの出足が心配されましたが案の定と言うか何と言うか・・・
でも、「たまたま」花巻と水沢から来た若い子二人(男子)がいましたよ(笑)
ともかく、少ないお客さんでしたが、FATSたちはめげずにライブを始めてくれました。

相変わらず、安定した演奏とボーカル。
歌い慣れた曲でしょうけど、やはり安心して聴けます。
途中でスパイダースの歌が入りましたが若い子たちは知っていました。
なぜか・・・
お母さんが聴いていた曲だそうです。
う〜ん、年の差を感じてしまいます。
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ブルーズ、ジャズ、ソウル、GS・・・さまざまなジャンルの音楽が演奏され、彼らの造詣の深さを窺えます。
もちろん、オリジナルの「夕顔瀬ララバイ」「盛岡シティ」なども演奏されました。
そして、ラストは今回の震災で被災された方々に捧げる歌として「この歌が聞こえるかい?」が歌われました。
YouTubeのヴァージョンはジャズっぽい雰囲気ですが、ライブではよりシンプルに演奏していました。
個人的にはライブの方が好みです。
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ライブ後、若い子のうちの一人がこの歌をカヴァーさせて欲しいとFATSに頼んでいました。ストレートな歌詞と耳に残るメロディが彼の気持ちを動かしたのでしょう。
むろん、FATSたちは快くオーケーを出していました。
こんな風に被災地を応援する歌がいくつも生まれて来るといいですね。
※この曲も近くCD化される予定です。

残ったお客さんとFATSたちといろいろ話しましたが、ともかく支援するには自分たちが元気でなければならない、街はもっともっと活気が出て欲しい、そんな話題が多かったです。

ライブチャージのうち1000円を義援金にしていますが、お客さんが少ないと義援金の集まりも少なくなってしまいます。
もちろん、店の売り上げもガクッと下がってしまいます。
多くのお客さんに来て欲しいものです。

来週土曜日はBlues Session Nightです。
プレイヤーはもちろん、音楽を楽しみにお客さんにもたくさん来て欲しいです。
Bluesとしていますが、どんなジャンルでもオーケーですのでプレイヤーもたくさん集まって欲しいですね。
異種格闘技大歓迎!
よろしくお願いします。
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by ma.blues | 2011-04-24 19:18 | ライブ報告 | Comments(0)  

この国とはいったい・・・

まず、この動画から。
「チェルノブイリ 終わりなき人体汚染」(数年前NHKで放送)
YouTubeからはなぜか削除されたようだ。こちらも削除される可能性がある。

そして、現在。
中国電力、上関原発は「計画通り進める」

さらに
http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2011/04/21/new1104211901.htm
(デーリー東北)

一方で
「風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算」(朝日新聞)

この国はどんな国なんだろう・・・
福島原発事故の影響が今後どれほど出るのかも分からない時期に、原発建設推進を決めたり原子力施設建設の早期再開を求めるとは。
企業原理、利権によって動いているとしか思えない。
環境省の試算にしても完全な机上の空論に過ぎず、建設の具体性はまったく見えない。
新たな(すでにあるのだが)エコエネルギーとして風力を持ち出して来るのはもう一つの利権を産み出すためにしか思えない。

太陽光発電による代替エネルギーが可能性として一番あるとは思うが、これにしても早急な技術開発をしなければ現状では絵に描いた餅になってしまう。
国全体としてクリーンなエネルギーの創出を望まなければ、この国はずるずると危険な原発を野放しにするだろう。
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by ma.blues | 2011-04-23 01:52 | 原子力関連 | Comments(0)  

音楽で心をつなぎ支援する

ちょっと情報が錯綜してしまうかもしれませんが、来月の「沿岸支援コンサート」の直前、4日に「青空ロマンス楽団」の矢野忠くんと吉崎順一くんが当店に来てくれてライブをします。
◆5月4日(水) Live Bar CROSSROAD
pm8:00start
矢野忠(ギター、Vo)、吉崎順一(ヴァイオリン)
チャージ1500円(ドリンクすべて500円)
チャージの一部を義援金にします。


彼らは前日に北上で行なわれるチャリティライブに出演した後に来ます。
北上のチャリティは
◆5月3日(火)岩手北上さくらホール
「音楽でこころを結ぶチャリティーライブ “がんばる いわて” from さくらホール」
出演>
・矢野忠&吉崎順一
その他・・・北上市及び近郊で活動している音楽家たち及びゲストアーチスト
時間:13:00〜19:00
料金:入場無料/募金へのご協力をお願いします。
場所:さくらホール中ホール・小ホール・ステップホワイエ
住所:岩手県北上市さくら通り2丁目1−1
電話:0197-61-3300
主催:特定非営利活動法人芸術工房
共催:財団法人北上市文化創造・北上市芸術文化協会・いわてゆいっこの会
備考:集めた募金は、一部の経費を除きすべて震災復興義援金として
岩手県に寄付します。
http://www.sakurahall.jp/

こちらへもお近くの方は是非ご参加下さい。

なお、仙台で行なわれるライブ「がんばれ!東北Live!」ではまだ出演者を募集しているようです。
出演希望の方は電話などでお問い合わせ下さい。

◆5月6〜8日
がんばれ!東北Live!
仙台元鍛治丁公園
・矢野忠&吉崎順一
その他・・・
問い合わせ↓
仙台青葉区Bar Aja's
住所:仙台市青葉区国分町2−12−4セブンビレッジ4F
電話:022−224−0631
http://www.lococom.jp/tt/20430273962/


音楽で心をつなぎ支援する試みがあちこちで行なわれています。
いつも言っていますが
「音楽で腹はふくれないけど、ちょっとした力や勇気を与えることが出来ると信じています」
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by ma.blues | 2011-04-20 19:12 | ライブスケジュール | Comments(2)  

5.8沿岸支援コンサート詳細

5月8日(日)に予定している「沿岸支援コンサート」の詳細が決まりました。

日時
2011年5月8日(日)
pm5:00 start

料金
前売り 5000円
当日   5500円
(食事、ドリンク付き)

会場
ホテル・ブライトイン盛岡
019-652-7300

出演
古館由佳子(ジプシーヴァイオリン)
オラン(ミュゼット・アコーディオン)
Hot club of MORIOKA(ジプシースウィングジャズ)

主催
Live Bar CROSSROAD
協賛
ホテル・ブライトイン盛岡
協力
ワインバー「アッカトーネ」

古館さんは宮古市鍬ヶ崎の出身。今回の震災でご実家も被害に遭われました。
彼女をメインゲストとして沿岸支援を訴えます。
同時に義援金を募ります。
なお、このコンサートの売り上げの1部も義援金といたします。
席数は約65名ほどとなりますので、お早めにチケットをお買い求め下さい。

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by ma.blues | 2011-04-18 23:28 | ライブスケジュール | Comments(0)  

陸前高田の高校生の訴え

http://togetter.com/li/124288

今なお、この現実です。
行政や支援に入っている人たちがさぼっているとは言いませんが、避難所の格差の是正と出来るだけ各人に合わせた避難措置をとって欲しいと思います。
もっともっと、他の自治体に職員や機材などの支援を要請していいと思います。
また、ボランティア組織の効率的配置も同時に考えていただきたいと思います。

こうした訴えを支援母体である県が吸い上げて欲しいのです。
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by ma.blues | 2011-04-17 23:40 | 東日本大震災 | Comments(0)  

福島原発事故の裏に見えるもの

電事連(電気事業連合会)の会長が変わった。
清水正孝東京電力社長に変わり八木誠関西電力社長がその座に就いた。

八木は就任時の記者会見で「我が国のエネルギー自給率が4%しかないことを考えると、原子力が今後も基軸」と強調している。
また、福島原発事故での補償問題で他電力への負担論については「具体的な提案があった段階で判断する」としている。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E3E7E2E1888DE3E7E2E6E0E2E3E39797E0E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000

原子力発電(核発電)推進の先頭を担っているのは言うまでもなくこの電事連であり、常に電力三社(東電、関電、中電)のトップがその座に就いて来た。
どの電力会社も原発を強力に推進して来た会社である。

原子力施設(核施設)の建設には莫大な資金が必要だ。
プラントの設計、製造、敷地の買収、基礎工事、建屋の建設・・・
たとえば、現在日本はベトナムのニントゥアン省ビンハイ村の原子力発電所第2期工事のパートナーに選定されているがその建設資金は一兆円にも上ると言われている。(今回の福島原発事故を受けて、この計画は頓挫する可能性もある)

国内であれば、これ以上の資金が必要とされるのは明白だ。
それゆえ、この利権を巡ってさまざまな不正が行なわれる。
2009年1月の新聞報道によれば、
  【 ゼネコン準大手「西松建設」の関連会社から福島県の建設会社に融資さ れた1億数千万円が、その後、金利を含めて全く返済されず、事実上の資金提供だった疑いがあることが関係者の話でわかった。建設会社は原子力発電所関連工 事の地元対策に絡むゼネコン側からの資金の受け皿だったとされ、今回の資金の流れを把握した東京地検特捜部は建設会社を捜索、関係者からの事情聴取を進め ている。

 特捜部は、西松建設の東北支店幹部が、別の関係会社を絡ませて青森県の原発関連施設の立地工作に関与していたことも把握。 西松側から建設会社への不明朗な資金が、裏金として東北地方での原発関連施設をめぐる西松建設の受注工作費などに使われた疑いがあるとみて全容解明を目指 す方針だ。西松建設総務部はこれまでの朝日新聞の取材に「捜査中なのでコメントを控えたい」としている。電力業界関係者によると、原発関連施設を建設する 場合には、立地・建設に向けた地元の利害調整が難しく、ゼネコン側には早い段階から電力会社側に貢献することで、その後の建設工事の受注を有利にする狙い があるという。

 特捜部は、西松建設が海外で作った裏金約1億円の一部が流れた疑いで、福島県の建設会社を捜索。この調べで、見せかけ融資の疑いを把握したとみられる。関係者によると、建設会社は02年ごろ、西松建設の関連会社から数回にわけて計1億数千万円の融資を受けた。しかし、 返済せずに、借入残高の確認書を毎年交わす不自然な取引を続けているという。それまで両社はほとんど取引がなかったとされる。

 一方、 西松建設と原発関連施設をめぐっては、支店幹部が00年ごろ、当時、青森県むつ市に計画されていた使用済み核燃料中間貯蔵施設(現在、準備工事中)の土地 の先行取得に関与していたという。この土地は、当時の市長(故人)の後援企業が西松建設OBが経営する会社から5千万円の融資を受けて取得したが、その後、支店幹部の要請で所有権は都内の建築資材会社に移されていた。関係者によると、支店幹部は、当時はまだ表面化していなかった貯蔵施設の建設計画を熟知していたという。(「原発施設に資金提供する西松建設」2009年1月1日 朝日新聞)】

これは一つの例に過ぎない。
現在、54基の原発が存在する。そして、それに伴なう施設や六ヶ所村の核燃サイクル基地を含む原子力関連施設は無数にある。
そのそれぞれにおいて、こうした不正が常に行なわれて来ている。
建設の指揮を執るのは大手ゼネコンの主要会社だ。地方の建設会社にも当然相応の金は落ちるし地元自治体には固定資産税として金が落ちる。それ以前に一定の「補償金」としてなにがしかの金は落ちる。

しかし、住民にとっての恩恵はどれほどなのだろうか?
今回のように重大事故が起これば一番影響を受けるの住民だ。むろん、原子力損害賠償法によって補償があるとは言え、場合によっては一生背負わなければならない被害を被る可能性があるのだ。
そこまでの補償を果たしてやってくれるのか?
何よりも命に関わる重大事を金でしか判断しないシステムであることが問題だろう。

その補償金にしてもさまざまな問題点が存在する。
今回の福島原発事故での初期補償額は概算で最低でも約1500億円と想定されている。だが、電力会社が国に納めている補償料は現法が出来た1962年から2010年度までの累計で約150億しかない。残りは国によって支払われることになる。
つまりは今後、数兆円にも上ると言われる補償料の負担のほとんどが国民負担ということになるのだ。
こんなバカな話はあるまい。被害を受けて支払われる補償金を自分の税金で賄うという矛盾がどうして生まれるのか。

電力会社の補償料率は年次ごとに引き上げられて来たが、引き上げた結果、電力会社の補償料負担が増えている。それでも、これまで今回のような重大事故を想定していないため、電力会社の補償料率は約2割程度におさえられて来たのだ。
今回の事故を受けて「電力会社の負担を増やすべき」との声が出ているが、それはそのまま電気料金に跳ね返る構造になっている。
会社としての自己責任を利用者に被せる構造だ。

東電が電力以外で現在保有している資産は約3000億円。
そのうちの約1000億円を売却して補償に充てるとしているが、その程度でお茶を濁そうとしている態度に東電の体質的問題点が浮き彫りになっているだろう。
現在、事故処理に当たっている作業員がすべて東電の下請け、孫請けの社員であることを想起して欲しい。いかに自分たちが傷つかないでいられるか、保身しか考えない体質こそ批判されるべきだろう。

原子力施設(核施設)はこのように矛盾だらけの構造の上に成り立っている。
そうした施設が多くの人々を殺傷し、全世界に恐怖を与えている。
こんな施設が本当に必要なのか?

ここで、現東電社長清水正孝に関するいくつかの事実を載せておきたい。

彼は神奈川県鎌倉市にあるイエズス会を教育母体とする6年制進学校、栄光学園中学校・高等学校の出身。
ー栄光学園卒業者ー
清水正孝 - 11期生 東京電力取締役社長 慶大経済学部卒
天野之弥 - 14期生 国際原子力機関(IAEA)事務局長 東大法学部卒
望月晴文 - 16期生 菅内閣官房参与 京大法学部卒
2001年1月 - 原子力安全・保安院次長
2006年7月 - 資源エネルギー庁長官
2008年7月 - 経済産業事務次官
2010年8月 - 菅内閣 内閣官房参与
なお、中学から大学まで10年の「ご学友」は前NHK副会長今井義典だ。
また、全員が神奈川県出身者である。

くしくも彼の後輩たちが現在、福島原発事故の処理に当たっているわけだ。
そこから浮かび上がって来ることに関しては書く気もしない。
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by ma.blues | 2011-04-17 20:40 | 原子力関連 | Comments(0)