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幻想と叙情と即興と・・・・・・河崎純ライブ

先週土日は二夜連続のライブでした。
まず、土曜日(4日)は主に東京で活動しているコントラバス奏者・河崎純。

基本のしっかりした卓越したテクニックを持つ彼の演奏は、時に幻想的であり時に叙情的なフレーズが次々と紡ぎ出されました。

まずは羅字屋あとまりとの共演。
すべて、即興演奏だがその場でそれぞれのイメージでポーズを取ったりとビジュアル的にも即興の「演技」が加わる。
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その後、河崎のソロになる。
あらかじめ、演目を解説したレジュメが配られ客はある程度のイメージを浮かべることが出来る。
ボーイングとフィンガリングの組み合わせで様々な音質を奏でて行く。
のちに解説されたが、彼のコントラバスの弦は鉄弦ではなくガット弦。
音量的には鉄弦に比べると落ちるため、弓に塗る松脂はバイオリンとコントラバスの二種類のものを混ぜて使用することで音量を稼いでいるとのことだった。
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彼の演奏は弦だけでなく、コントラバスのボディをも利用してパーカッシブな効果音も使用している。
また、即興的に太鼓のバチや鈴なども使用した演奏もする。
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ガット弦のおかげで通常のコントラバスの音よりチェロに近い音質で僕には非常に心地よい音に聴こえた。
また、いくつかの曲では同行した演劇をやっているMIKARIの朗読が加わり朗読劇的な一面も。
全体的には、実験的と言うより「より効果的な」と解釈出来る組み立てのように感じた。
基本がしっかりしているため、ぶれがなくどの曲も流れるような演奏スタイルだった。

彼はロシアアウトカーストの唄を歌う石橋幸との共演をするなど多方面に渡って活動を続けている。
少し長いが、彼のプロフィールを転載しておく。

河崎純(コントラバス、作曲、即興) プロフィール

1975生。早稲田大学第一文学部卒業。
コントラバスを齋藤徹、吉澤元治に師事。自作、即興、編曲による無伴奏ソロ、主に舞台作品の音楽監督、構成,委嘱作品の作曲のほか主宰、参加アンサンブル多数。演劇、ダンスを中心にこれまでに40本の音楽を担当。様々な演奏家、歌手、作曲家、俳優、演出家、ダンサー、詩人、美術家、パフォーマンスグループ、学生、地域コミュニティとの共同作業を行う。また作曲、即興などのワークショップもおこなっている。
'97よりミュージックグループ「ダた」に参加。'96-'01までバンド「マリア観音」にてライヴツアーCD製作。ほかに詩人原牧生とユニット「打落水狗」、ヴォーカリスト柴田暦とのデュオ「uni-marca」、即興音楽アソシエーション「EXIAS-J」、作曲家今井次郎、国広和毅との「aujourd'hui il fait beau」、ロシアアウトカーストの唄を歌う歌手石橋幸コンサート「私の庭」、トリスタン・ホンジンガー・ストリングカルテットなどで活動。
 近年は以前から多かったダンサーとの活動に加え、言葉を介在させた表現、うた、演劇、朗読、などとの共演に力を入れている。劇場シアターXと打落水狗で「詩の通路」ゼミ、公演を企画、進行し、パフォ−マンス企画、ワークショップ「いまからここで」を主宰。2007年より普通劇場音楽監督。2009年より自主企画のマンスリーソロシリーズ「震える石」。2010年よりシリーズ「砂の舞台」(3月モスクワ初演)。録音はソロCD『左岸・右岸』のほか多数。ライブ活動は、主に東京のほか日本各地、海外での演奏は、ポーランド、アメリカ、台湾、リトアニア、スコットランド、ロシア,フランス、スイス、ウクライナ、トルコ、エジプト、ハンガリーで行った。盛岡ではこれまでに、ONNYK,中谷達也とのトリオ、ソロ、愚弁、アトマリとのセッションなど。

by ma.blues | 2010-12-08 19:16 | ライブ報告  

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