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電力会社の株主総会2

夜中にブログを書いていると間違いをしやすい。
前回のブログも日付など間違いがありました。
心優しき読者の皆様、許して下され。陳謝!

29日に行なわれた総会の記事を。
関西電、原発安全性に万全期す方針を株主に説明(ロイター)

謝罪動議、ヤジ次々…関電「脱原発」大荒れ総会(産経)
<株主総会>中国電力、「脱原発」提案否決(毎日)
宮城県内企業、株主総会集中日 東北電株主「脱原発」の声(河北新報)
宮城県知事:脱原発には「否」行使 東北電力株主総会で(毎日)

脱原発の議案はどの会場でも否決された。
株主総会はフリートーキングではなく、あらかじめ大株主に議案に対する委任状を取り付けているため、会場内では賛成多数であっても否決となる。
一見、民主的な作りをしている株主総会だがこうした裏があるわけで、会社に否定的な意見は抹殺されるようになっている。

ところで、東京電力と東北電力の大株主を紹介しよう。
東京電力・大株主(ユーレット)
東北電力・大株主(ユーレット)
特筆すべきはどちらにも「従業員株主会」が存在すること。
社員の持ち株によって会社を防衛することが可能な数字だ。
また、東電では東京都が、東北電力には仙台市と宮城県が名を連ねている。
それぞれの自治体が「脱原発」として電力と対抗することになるのは遠い先のことだろう。

村井嘉浩宮城県知事の発言は「段階的脱原発論」に聞こえるが、実際には「電力不足」を錦の御旗とする電力の主張に乗っかってあたかも現実論であるかのように語っているに過ぎない。

福島原発事故の直後に東電はメガバンクなどへ融資の依頼をしていたがその回答が出ている。
メガバンク1.9兆円緊急融資 東電を金融業界支える裏事情(BIGLOBEニュース)
あれだけの大事故を起こし今後どれほどの賠償が行なわれるか見当もつかない企業にこれほどの融資を行なうというのだ。
通常の場合ならば、すでに経営破綻で破産する状態にもかかわらず東電には国のほかにまだまだ助っ人がいる。
摩訶不思議な世界だ。

by ma.blues | 2011-06-30 23:51 | 原子力関連  

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