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11.11脱原発サウンドデモ@盛岡

10時より岩手公園石垣前に集まり、市内繁華街などをデモ行進。

デモ前の集会には福島県二本松市から佐々木るりさんが参加され、原発事故当時の生々しい状況やその後の市内の汚染状態などが報告された。
一時期、新潟へ避難していたそうだが二本松へ戻ることを決意。
避難先へ感謝の言葉を伝えると同時に
「福島へ遊びに来て下さい」「おいしい桃を送りますね」
口をついて出そうになった言葉を飲み込んだと涙ながらに語られていた。

美しい自然やおいしい食べ物をそのまま受け取ることが出来なくなってしまったことで大きな衝撃と深い悲しみが彼女を襲ったことは容易に想像出来る。
事故当初、何ら正確な情報を住民に与えず、その後の報道などでははっきりとは言わないが「安全である」かのような情報を垂れ流した。
しかし、現地では現実に起こっている悲劇を信じられず、また知識の乏しい放射能汚染の恐怖に毎日さらされていたのだ。
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集会冒頭で呼びかけ人が発した「うしろから脱原発行動を引っ張る人がいる」とは、そうした福島の人々の苦悩を無視して「福島にはもう人は住めない」とか「あんなところに子供を居させるのはおかしい」などと言う人々のことを指している。
福島のみならず、多くの地方の生産者(農業、林業、漁業、畜産業など)もまた、放射能汚染との闘いを強いられている。
手塩にかけて育てた生産物が無惨に処分されていく。
そうした苦しみをなんら理解しようとせず、ただ持論のみを発する。
それがどれだけ彼らを追いつめていることか。

脱原発とは単に原発を無くすことだけではない。
苦しみを持った人々の気持ちをいかに理解し共に生きていくかを問う闘いでもある。
そして、生活の形を今とは変えていく、言わば「文化の闘い」でもある。
莫大な資金をつぎ込みかけがえのない自然を破壊し人々を傷つけ苦しみを与え続ける原発。
行き場のない核のゴミが増え続けている今、すべての原発を即時停止し廃炉へのロードマップを作るべきであろう。

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by ma.blues | 2012-11-11 12:42 | 原子力関連  

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