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盛岡金曜デモ

かなり暖かくなった盛岡です。
デモ行進をしていると汗ばむくらいの陽気になっています。
しかしっ! 夜中になると上着が欲しい状態にまでまだ冷えますね。
今月末くらいからやっと「まともな」春になるでしょう。

今日の金曜デモの参加者は80名。
ちょっと横ばい状態かな?
でも、今日は山形県で脱原発行動をしている方が参加してくれてアピールもいただきました。
そして、沿岸の宮古市からは「原発ゼロ宮古の会」の方が参加してくれてアピールしてくれました。
どちらの地域も20人ほどのデモを続けているそうです。
人数も気にはなりますが、まず行動を続けることが大切ですからじっくりやっていって欲しいと思います。

高速増殖炉「もんじゅ」は点検ミスなどで運転許可が出ない可能性が高くなりました。
また、敦賀原発二号機の直下にある断層が活断層と断定され、事実上再稼働は不可能になっています。
一見、よい方向に風が吹いているように思えますが、原子力規制委員会は「世界一厳しい安全基準」を設けて再稼働の申請に対応するとしています。
つまり、その厳しい基準をクリアすれば再稼働は認めるということです。
敦賀原発にしても一機だけの問題になっています。
二号機の周りに他にも原発があるわけで一つだけ停めれば周りは大丈夫ということにはなりません。

状況は決して変わってはいないのです。
もともと採算性のない「もんじゅ」や敦賀原発二号機の再稼働を停めることは、「厳しい基準」をクリアした原発は再稼働を認めるバーターに使われている気がしてなりません。
にしても、一つでも二つでも停まっていくことはいいことです。
そのまま、正確に廃炉までの道筋を付けて欲しいものです。

しかし、敦賀原発に関しては安穏と受け止めるわけにはいかない。
以下のような社説(コラム)を載せる大新聞もあり、電事連は猛反発している。
敦賀原発 「活断層」との結論は拙速だ(5月16日付・読売社説)
電事連会長が敦賀原発の活断層報告を「大変遺憾」と批判((産經新聞)
いつまた、この結果がひっくり返るか予断を許さない。

安倍内閣は憲法96条問題と北朝鮮問題を参議院選のメルクマールにするつもりのようです。
一方では公約に「原発の再稼働を認めていく」ことを公表しています。
さらにはトルコ、サウジアラビアなどへの原発輸出を画策するなど、いっこうに原発から手を引く気配はありません。
むしろ、「新基準」によって再稼働を矢継ぎ早に認めていき、さらに新たな原発建設まで目論んでいます。

「アベノミクス効果」とやらは一部富裕層、大企業、政治家、官僚に潤いをもたらすだけで、中小・零細企業や一般市民にとっては増税と物価高で以前より生活が厳しくなることが予想されます。
既得権益を排することがもっとも重要な政治課題であるはずなのに、彼らがやっていることはその権益をさらに増加させることでしかありません。

派手なパフォーマンスで人気を取った小泉内閣時代のことを思い返して下さい。
彼のやった傍若無人な規制緩和によって多くの失業者が生まれ、正社員の減員が加速度的に進みました。
庶民にとってなんら利益のある規制緩和ではなかったのです。
安倍のやろうとしていることも輸出産業(主に自動車業界)の過剰な保護と金融業界のバックアップに過ぎないわけで市民にとって利益のあることではありません。

参議院選において、脱原発が焦点とならなければ、これまでと同様に原発行政は続くでしょうし、世界へ危険な原発を輸出する片棒を担ぐことになります。
もっともっと大きな声を国会へ届け脱原発問題を無視させない状況を作り出さなければなりません。

私たちは福島第一原発事故を体験してしまったのです。
消そうとしても決して消すことの出来ない放射線による汚染を未来永劫まで引きずって生きていかなければなりません。
そのことの重大さをしっかりと自覚する必要があるでしょう。
自然災害であれ、人災であれ原発事故により引き起こされる結果は同じなのです。
起きてしまった結果から何を考え出すのか?
それがもっとも重要なことだと思います。
一人一人が十分に考えて欲しいと思います。

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by ma.blues | 2013-05-17 20:14 | 原子力関連  

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